見てきました、宝塚星組公演「エル・アルコン」
うーん、うーーーーん・・・何か私的にはちょっと物足りなかったです
題材が絶対とうこちゃんに「これあう!」と思えただけに、「料理の仕方間違ったんじゃない?」と思えてしまって。

そして、何だかとうこちゃんの退団公演、ちえちゃんの時期お披露目だよっていう終わり方っぽかったです。

終わり方といえば、この話は「どうやって、いつ終わるんだろう?」と考えてしまいました
面白くなかったとかじゃなくて、「ああ、ここで終わりだろう」って思う瞬間が私的に3回ぐらいあったんですよ
幕が閉じて「ふうー」と思った瞬間、組子さん達がわらわらとでてきて「ああ、まだ続きがあるのね」っていう瞬間が多かったです。
私が「エル・アルコン」未読なのもあるでしょうが、非常に漫画は面白い内容なんじゃないかなと感じさせられたので、漫画を是非読みたいと思いました。
が、「龍星」にインスパイアされたんだって言われても「ああ、そうなんだ」となりそうな内容ではありますが。

で、あんまりネタバレしない程度に印象に残った配役の事でも。

ギルダ・ラバンヌ@遠野あすかが素晴らしいです
あすかちゃんって本当に何でも出来るよね
とうこちゃんの相手役って事もあって奇抜な役が回ってくるイメージがあるのにそれをきちんとこなしているっていうのは素晴らしいよね
可愛い役も勿論出来るし
でも、本質的には強い役が多い気がする
「マラケシュ」のイベットとかは逆だけど
今回はひたすら強い役だよね
女海賊が凄くよく似合ってました
勇ましいんだけど、きちんと女性である人物。
その勇ましい部分が、凄かった。本当に勇ましかった。

ニコラス・ジェイド@綺華 れいが綺麗だよね
流石の美貌。
だが、彼はいったい何なんだい?
ティリアン@安蘭けいのそばにずっといて、凄い心を許されている様な感じなんだけど原作だとそのあたりの事が描かれてたりするのかしら?
いや、とうこちゃんとゆかりちゃんの主従者って非常に綺麗で見ていて目の保養になるんだけど、不思議だったもので
勝手に、最後はゆかりちゃんの役がとうこちゃんを殺してくれればいいのにとか思ってました
んで、ゆかりちゃんが邪悪な笑顔で笑って終わるみたいなの期待してたんですが、非常に良い主従でした
残念、ゆかりちゃんって美しいけど毒が見えるよね

関係ないですが、劇場でずっと「あれはきかれいよ!きかれい!」と連発しているおばさまがいて、そのおばさまがあまりにも自信満々だったので帰ってきてから思わずHPでゆかりちゃんの芸名を検索してみました
「あれ?あやかれいじゃなかったけ?」と、良かったあやかれいだよね。ほっ。

絶対ティリアンの子供時代は彼女がやってるんだろうなって思いましたが、やはり彼女でした。
比重が凄かったのよ
凄い出番の量でした。
実はちょっと期待してたので頑張って下さい天寿光希さん

今回はこんなもので
次はちゃんと話の方に触れようと思ってます
日記としては毎日書いてる様だけど、これ書いてるのは本当は11月15日なもんだから感覚が開きすぎてどうやって続けて話を書けばいいのかわからなくなってしまう、ダメな私。

10月11日の日記の続きだから、そっちを読まないとわけがわかりません
また、春日の妄想丸出し日記なのでそれで大丈夫って方だけお読みください

で、ジェラール@春野寿美礼にとったらシモン@真飛聖が故郷そのものだったんじゃないかなとか私は思ってしまいました
シモンがいるから、マルセイユは故郷で、シモンがいるからジェラールはマルセイユが恋しいのかなと
だから、シモンがいる空間にいる人は皆愛おしいのかなと
ジャンヌ@愛音羽麗なんかも本当にシモンを愛しているのがわかるから、ジェラールにとっても友人になりえるのかなとか思ってしまいましたよ
シモンがいなかったら、凄い冷静で冷徹な男になりえる人なんじゃないかなとかジェラールに対して私は思ってました
まだ、シモンという存在一つで故郷と繋がれてるのかなと。
これ、演技一つ違ったら故郷に全く未練のない男になるよね
シモンをどうでも良い人っていう演技をしたら、マルセイユ自体もうどうでも良い男にもなりえるやもしれない
ふと来た町で、一夜の恋に堕ちただけの話になりえるやもしれないなって

まあ、そんな感じで私にはジェラールはシモンが大切で愛しくてたまらない存在にうつってました

そんなシモンがいたからマリアンヌ@桜乃彩音と恋に堕ちるのかなと
お子様ランチの様な何だか可愛い恋に。
シモンにあてられてジェラールも何処か昔に感性が戻ってしまっているのかなとか思いましたよ
普段なら、人当たりは良さそうだけどあんまり何にも興味を示さなさそうに思えるから。
そこで恋に堕ちたのはやっぱり故郷だからであって、何処かその故郷にあてられてしまったんじゃないかなって。
あと、何処かでモーリス@壮一帆が嫌いだからかなとかとも思ってしまうんだけども(憐れだ)

そんなジェラールだからこそ、シモンに「お前を疑ってしまう、もう一緒にいたくないんだ」って言われた瞬間が非常に辛いんじゃないかなとか思ってしまう
ジェラールにとってマルセイユはシモンあっての場所だからシモンに嫌われていたんじゃ意味がない様に思えるんですよ
世界に完全拒絶されてしまった感じ
あんなに輝いていた故郷が光をなくしてしまった

でも、それはもとを返せば全部自分の過ちのせいなのかなと
その職業に就かざるおえなかったのも自分の過ちのせいだから

それでもその状況でも信じたいものがあったとして、もしそれがシモンであったとしたら非常に辛いよね
変化しないたった一つの物だと信じてたものが自分を拒絶してしまった
悲しい人だね、ジェラール

とこんな事を妄想して楽しんでました
だって春野さんの傷つきっぷりがとっても美味しかったんだもん

それとは別にSな感じでモーリスをいたぶるジェラールもとっても好きだけど
執着を持たなかったら、ジェラールって眉一つ動かさずに邪魔な物を甚振りそうよね
なまじ、力を持ってるからジェラールって敵に回すと凄く怖そうだなって思いましたよ

だからこそ、逆に馬鹿なのに何一つ何も言われず、ジェラールに辛い傷ついたって表情をさせてしまうシモンはとっても強いんだろうなと。
ジェラールにとっての比重がね。

男の友情ってとっても好きです
そこに歪んだものが交じってるとさらに大好物です
私はジェラール@春野寿美礼とシモン@真飛聖はずっとずっと親友だったと思って「アデュー・マルセイユ」を見ていたので、するとシモンの言葉ってジェラールには凄く厳しかったんじゃないかなと思ってます

ジェラールって、故郷にはもうあんまり知り合いがいなかったりするのかしら?
シモン以外、ジェラールに声をかけている姿がことごとくなかったんだけど。
ペラン@星原美沙緒ですらジェラールの存在を忘れてたし。
でも、存在感は凄くあったのよね?
正義の味方の様な存在って有名な話になる程度に。
何故、シモンしかジェラールの存在に気付かないのかしら?
有名であった故に、刑務所に入ってしまって皆失望したのかしら?
そして、母親はお亡くなりになったの?
だとしたら、いつ?
あの面会を最後に全く会えずに亡くなったのかしら?
でも、ちっとも母親を気にするそぶりは見せないよね

故郷が懐かしいと言いながら、ジェラールにとっての故郷って何なのかしら?

私は勝手に脳内妄想しているに過ぎないので、「ああ、これが春日の妄想か」と生暖かい目で見てやって下さい

ジェラールって自分の存在を消したかったんじゃないかしら?
仕事に没頭して故郷にも帰らず、母親も省みずに生きて行く男。
墓参りさえしやしない。
それは、もう自分がジェラールっていう存在じゃないからなんじゃないかなと。
マルセイユで生きていた少年はもう自分の中では生きていない
消したい、忘れたい存在だったんじゃないかなと。

悪い悪い夢を見た場所、マルセイユ。

自分が子供なせいで何一つ出来なくて、何一つ言えなくて母親に真実も言えず全てを黙りこんで生きた少年時代。
それは吐き出しちゃいけない言葉
お腹の中にずっとずっと封じ込めてなきゃいけない言葉
あの男に出会った日からジェラールの人生は全部変化してしまった。
光り輝いてたマルセイユは闇に変化していった。
それってトラウマになりそうだよね

自分は警察からはでられない
真実を言ったらでられるかもしれないけど、それは絶対言っちゃいけない言葉。
自分のためにも、そしてシモンのためにも。
一生懸命、あの日間違っていたにしても弟分へのプライドだけは守って生きてきた

でも、それってさ結果的にいうと正しくなかったよね?
行いとしてもそうだけど、人生としても。
だって、警察にずっといれられたんだよ
母親とか絶対に「やっぱり片親の子は」とか言われたに決まってるじゃないですか
それが想像できるから、余計にジェラールとしても辛かったんじゃないかしら

そんな母親に「何かを隠してる。それをまもりなさい。私は信じている」って言われる息子の気持ちっていたいよね
自分で引き起こした事なら尚更辛いよね
絶対辛い想いをさせている母親に信じているって言われちゃうのよ
私なら耐えられない
でも、それを現状変化させる手立てもないのなら私なら忘れちゃう
全部全部
マルセイユで生きた自分の人生はないものにして、フィリップ@立ともみの手をとってただただ仕事だけをして生きていく
自分に故郷はない
そう思い込んでがむしゃらに仕事して故郷を忘れたいって願うと思うわ
自分の存在も何もかも全て忘れて欲しいし、自分も忘れたい

でも、ジェラールにとってシモンだけは忘れられてなかったんじゃないかな
だって、自分が例えお金の場所を答えなくても、シモンはもしかしたら危ない目にあってるかもしれない
きっと、ジェラールはそうだったとしたらそれも知りたくないよね
見たくない、自分がしたであろう過ちから目を逸らしたい
知りたくない

でも、絶対気にはなっていて知りたいと望む心も深く深くあったんじゃないかしら
だからこそ、出会った時変化せずシモンがいたからジェラールという存在は変化せずジェラールになってしまったんじゃないかなと。
そこに、故郷にただシモンがいたから。
それを見て安堵したから、何一つ変化せず自分が守りたいと思っていた男がいたから。
だから、マルセイユという場所で故郷を見つけられたんじゃないのかなと思ったよ。

疲れたので今日はこのあたりで。
大劇場公演が終わったのにまだまだ続きます。
続きは明日と言いながら、ちっとも書かなかった「アデュー・マルセイユ」の感想です。

私、基本的に間違った意地って好きです。
歪んだ意識に何処かで惹かれるんです。
もっと、気楽に肩の力を抜いたら世界が変化するかもしれないけれども、それが出来ない人って好きです
それが出来なくて強くあろうとする弱い人が好きです
ジェラール@春野寿美礼ってそういう人だよね

1回の選択を誤ったから、間違った人生を歩んでしまう人

子供の頃の一度の過ちに、ずっと挑み続けないといけない人。
その人は凄く子供みたいな声で「辛いよ、寂しいよ」と一人だけの時に歌うの
何か何て美味しい人なんだ、春野さんって思ってしまう
手を差し伸べたくなってしまう男でした

あの時の事をシモン@真飛聖に話すのは少しでも昔の人間に自分をわかって欲しいからなのかな。
シモンにただ安らぎを求めたのかなって思ってます。
「お前のせいで、俺は」と責めるのではなく、ただ辛かった日々をシモンを見たら吐露したくなった
弱音を吐きたくなった、「俺は間違ってるか?」と。
あまりにもシモンが昔のままのシモンだったから
純粋でお馬鹿で自分を尊敬したままのシモンだったから、ジェラールはシモンに昔の事を言ったのかなとか思ってます

シモンって絶対頭良くないよね
普通、あんな事言われたら責められてるって思った方が良いと思うけど「俺に出来る事があれば、今恩返しする」ってどんだけ+志向なんだよって思いました

そんな、シモンだからジェラールは癒されて思わずそんな事言ってしまったのかな?と。
それが許される様な特別な関係なのかなって思いたいな。
それだけジェラールがシモンに依存したいと望んでいると。
まあ、シモンはきっと何も考えてないでしょう
そこがシモンはいいのです
シモンってさ、きっと「ジェラールがもめて刑務所に入った」って言われても、それを疑うという事を知らない馬鹿な男の子だったのかなとか失礼な事思ってます
大人に言われた事を信じて、洗脳されちゃう様なちょっとお馬鹿な男の子。
シモンならそれもありかなとか思い始めました(ダメダメ)
んで、そんなお馬鹿な部分をジェラールは知っているからシモンに依存できるのかなと。
「難しい事なんか出来るわけがない、こいつが俺をだませるわけもない。俺に逆らうわけもない」そう思い込んでいるのかなと

ジェラールの言う事だからシモンは警察にお金を届けずに、そのお金で母親に薬を買った
ジェラールは正しくて間違った事なんてしない
シモンはジェラールの事、そう思ってるから今でもあの出来事はシモンの中では間違っていない
ジェラールが言った事なんだから間違いがあるはずがない

シモンがそう思ってるといいな

だからこそ、ジェラールにお礼をしようと思うのかなと。
もしかしたら、過去の話を聞いた時もまだその暗示にかかっていたのかなと
「ジェラールが言った事に間違いはない」
そういう暗示
だからこそ、ジェラールの言葉の意味をシモンは何一つ疑わず、ただ「大変だったな」って言うのかなと。
だって、そこでジェラールがシモンをせめてたら、ジェラールの言った事はシモンの中では間違いに値しちゃうから
シモンにとってジェラールが絶対なら、それはありえない
だから、自分のした事は間違ってないとなるのかなと

ジェラールはでも、きっと間違いがあった事にも気付いてるよね
子供の頃にした過ちに。
使ってよいお金ではなかったんじゃないかって事に。

だから、そんなシモンを見て安心して、そして後悔する
誰にも言えない自分の立場に
心情的にはシモンを何一つ疑っていないけれど、仕事的にはシモンをも疑わないといけない自分の立場に

それは全部自分がひきおこした事で、自分だけが背負わなければいけない罪だ
純粋な自分が引き起こした過ち
いいな、歪んだ意識って。
でも、それと同時に早く幸せになって欲しいとも祈ってしまう。
昨日に引き続き花組公演の感想。
この公演を見てて思った事は、この公演って小池先生の作品なのに強い悪役がでてこないよね。
場を全て任され動かす悪役がでてこない。
悪役はいるけど、何人かいて分散されているよね。
一人に悪役を集中させるより、何人かに任す方が粗がでなくて私は良いと思ったけど、「あの悪役行きます!」っていう音楽がないのはちょっと寂しかったりもする
そんな中でジャンヌ@愛音羽麗とジオラモ@未涼亜希って「役逆じゃないの?」と私は思わず思ってしまった
まっつがギンギラギンな成金悪役っていうのが何だか面白い。まっつのイメージで悪役っていうとクールビューティに思えるものだから、私の中でまっつのジオラモって何だかこそばゆい。
でてきた瞬間、びっくりしたさ。
まっつ、その役なのかーと。
みわっちの方が厭らしいギンギラギンな悪役なイメージだったよ
そんなみわっちは今回パワーのある娘役さん。
綺麗なんだけど、声が低くておかまっぽい(え)
一緒にいった友達に「始めおかまの役なのかと思った」というぐらいがなってました
いや、二人共けっして似合ってないわけじゃないんだけど、私的には逆が見たかったなと。
ぎんぎらした黒塗りの濃い悪役ジオラモみわっちとクールビューティーなショーガルジャンヌまっつ。
・・・・綺麗なんだけどショーガールなまっつというのも何だかちょっと違う気もするので、今回の配役でよかったのかもな(自己完結)
何かまっつって綺麗なんだけど儚い感じがするから、パワーいっぱいショーガールは似合わないかもしれない。
でも、ぎんぎらした悪役のみわっちが見たかったな。

それは置いておいて、今回みわっちもまっつも活躍してて嬉しいな。
みわっちはムードメーカー&セクシー担当でまっつはギンギラ悪役担当かな?
どっちも美味しい良い役だなー。

おさ様、まとぶん、そう君はあてがきされてるんじゃないかなって思うんだけど、みわっち、まっつもあてがきなのかな?
私の中ではイメージが違ったので、いろんな可能性がジェンヌさんにはあるなって思いました。

そんな世界の中でのおさ様が私今回えらくお気に入りです。
昨日も書いたけど、おさ様が孤独なのが私好き。
私の中で「落陽のパレルモ」とかも孤独だった様に思えるけど、ああいう「はぶられてるの?もしかして」という孤独じゃなくて自分から孤独な世界に入り込んでしまう姿が妙につぼです。
ジェラール(少年)@望海風斗も可愛いよね
演技上手だなと思った、純粋に引き込まれた。
子供というものを上手に描いているなって思えた。
子供って視野が狭い生き物だよね、ある意味凄い事しでかす生き物でもあるけど。
どんな子供も失敗して大きくなるんだろうなって私は思うんだけど、ジェラールの場合失敗が取り返しがつかなかったんだろうな。
彼がお金の封筒を渡して「好きにしていい」と言われお金を好きにしてしまう
まあ、ある意味男の言葉に従っただけだから純粋と言えなくもないけれども、あの時警察に届けていればあんな事にはならなかっただろうなとは思う
が、警察関係者がいたんだからもしかしたら届けてても前市長の悲願は届かなかった可能性はあるけれども。
たかだか子供の与太話だとあのストーリーならうやむやにされてしまいそうな気もせんでもない

しかし、何故前市長は「好きにしていい」なんて言ったんだろう?
せめて「家族にこれを」とか「警察にこれを」とか「マスコミにこれを」とか言えば良かったと思うのに。

そんな不思議を残しながら、「お金を使って、母を救え」とジェラールは言ってしまう
子供の浅知恵だと思うけど、子供って一点見たら一生懸命だからそんなものかなとも思ってしまう
それが原因でジェラールは警察に捕まってしまう事になるんだけど、可哀想だよね。
目の前で前市長は殺され、前市長の鞄は持っている状況って絶対絶命じゃない
あんなに簡単に人を殺したんだ、自分も殺されてしまうかもしれない
しかも、何故殺されたのかもわからないし状況もジェラールには分からない
てんぱるだろうな
そんな中、「鞄を何処でひろった?鞄の中身は?言わないと逮捕する」とか言われたら困惑するだろうな
「鞄は拾った。」としか言えないよね。
それは勿論自分のためでもあるし、シモンのためでもあるし、そしてもしジェラールが本当に純粋なだけで、その事を一点に考えていたのならば「シモンの母のため」でもあると思う
あのお金がもしなくなったら、シモンの母は死ぬかもしれない
そして、その事柄を言ったらシモンも死ぬかもしれない
そう思ったら、何が何でも言っちゃいけないだろうな

何か自業自得な部分があるとはいえ少年一人が背負うには重たい物だなと思いましたよ
普通の過ちであればいくらでもやり直しがきくけど、ジェラールは警察に捕まった後も誰が見方で誰が敵かわからないって孤独だよね
だって、警察に捕まった後も彼は何故あの男が死んだのかも、それを誰に話せば信用できるのかもわかりかねるから

ずっとずっと誰も信用できないんじゃないだろうか

しかし、母親が面会に来ているのは不思議なんだよね
母親が面会に来るならシモンも面会に来ていてもおかしくない
それ共面会するには物凄いお金が必要で、あの一度しか母親も来れてはいないのかなと勝手に脳内補完しておきました。

シモンもたぶん、ジェラールの事ずっと忘れてないよね
だって、あんな古い封筒をずっと大切に保管しておいたのだとしたら、あの出来事はシモンの中でも大事な出来事だったんじゃないのかなって思っています
という事はシモンの中ではあのお金を使った事は「あんまり罪の意識はないのかな?」とか思ってしまうんですが、男が殺された瞬間を見ていないのであれば、そんなものかもしれない
世の中には札束が降ってくる奇妙な出来事もなくはない
そういう風にシモンは捕らえていたのかなと勝手に思ったりしています

そんなこんなで十分自分ルールで楽しんでいます。
続きはまた明日。
春野寿美礼のさよなら公演である「アデュー・マルセイユ」を観劇してきました
何の下調べもせずに何か考えず見てきたんですが、まあまあ面白かったです。
てっきり、小池先生の作品なのでどーんとアニメっぽいのりのりの曲で悪役がでてくるのかと思ってたんですが、そんな事なかったです。
破綻ないストーリーなんじゃないかなと私は思いました
ただ、たまに間延びしてたりはしますが、まあまあ当たり作品だと思う

何より今回ジェンヌさんの持ち味と役があっている気がしました

春野寿美礼の孤独な役って私の中では絶品な気がします
いいよね、孤独な主演さん(実際は孤独ではないでしょうが)
まあ、細かな矛盾は置いておいてシモン@真飛聖やマリアンヌ@桜乃彩音に一番愛して欲しいのに、彼達を守りたいのにすれ違って行って一人ぼっちになっている姿が私的に凄く美味しかったです
おささんって孤独に震える姿が何だか板についてますよね
それで唄を歌われると私は完全におささんの世界にトリップしてしまう気がします
何も考える事が出来ない、ジェラールの感情だけの世界
たった一人ぼっちになってしまう悲しさ、寂しさ。
それを全て埋葬して、一人で立ち上がろうとする姿が美しいなって思います

春野さんも絶品だけどシモンも、ああ真飛さんの役だなって思いますね
ゆう君は何処か能天気で、でも男っぽい役が似合うと思う
あんまり何だか繊細じゃない役(失礼です)
何でだろうね?
あんなに綺麗な人なのに、何だか繊細さはあんまり感じないんだよね
星組の男役さんって感じが未だに抜けないからかしら?
少女漫画の儚い男をさせるよりは、何処か男らしい逞しい男をさせる方がはまると思う
でも、悪い人じゃないんだよね。あの人みたいな役。
シモンもそういう役だよね。
登場した瞬間は悪い人に見えたのに最終的には凄く良い人になってしまっている。
でも、まあそれでいいのかなと思った。
皆が皆重々しかったら、救いがないからこのお話でいうとギャグ担当というか必要以上に話を重くしない担当さんなのかなと。

で、モーリス@壮一帆もあてがきだよね?
能天気な悪役。
決して根っからの悪人になれない、でも何処か心の弱い人。
つまりは普通の人なんだけど、そう君ってこういうイメージだよね?
絶対最終的に「はっははは、そうさ。俺が全て仕組んだのさ」とはならないキャラだよね
何処となくいい人オーラをだしていて最終的には、だまされてるじゃんという役周り。
可哀想だけど人生において貧乏くじひく人の役が多いよね、そしてそれが似合っちゃう不思議な男役さんだよね
モーリスは同情する部分もある可哀想な人なんだけど、最初が何だか格好良いだけに勿体無い気もする役だよな。
決して何だか格好良い役じゃないのよね、そうさん。
そこが美点でもあるけれども。

私は今回結構ジェラールとシモンの仲の良さが可愛いなって思いましたよ
女の人の友達って結婚したり、就職したりしちゃうと縁がきれちゃったりするけど男の人の友達ってずっと続いたりしますよね。
いや、そういう話ではないんだけどね。
子供の頃に共有した時間って結構大きかったりするよね
離れてても、全然会わなくても会えばすぐに昔に戻れる友達
ジェラールとシモンもそうなのかなって思うと何だか可愛いなと。
鉄砲持ってえらそうにしているシモンがジェラールに会ってただの悪ガキに戻っている姿を見て、大事な友達なんだなと。
何だかその姿が可愛いから満足してしまった作品でした。
私は今年最後になるであろう(なると信じている)学生サマーチケットで月組公演を何度も観劇していました。
B席だとたった2000円で観劇できるんですよ
演劇だと破格のお値段ですよね
来年からは学生ではないのでこの楽しみはもうないんだなとしみじみ思いながら楽しんできました。

そんな、サマーチケットいろんな意味で最終日の8月31日に私は月組公演「MAHOROBA」「マジシャンの憂鬱」を観劇しました。
そこである意味貴重で凄く悲しいものを目撃してしまいました。

B席観劇だった為2階席の前がよく見えるんですよ。
A席はガラガラに近かったのもあるかもしれませんが、S席は結構埋まってたんですよ。
それがパレードのきりやんあたりが歌いだす位にS席センターの方々がざーーーーっと帰られて行きました。
それは見事な引き潮でした。
1人や2人だとたまにいらっしゃるじゃないですか、パレードの途中やお芝居の途中なんかで帰られてしまう方。
1人や2人じゃありません。
「じゃあ、何人なんだよ!」と言われると正確な数は何とも言えませんがとりあえず2階S席センターの方はほぼ帰られてました。
みるみるうちに前方が赤くなっていってました。
視界にも「ああ、劇終わった終わった。帰ろうか」っていうぐあいにたくさんの人が帰っているのが目にうつりましたよ
勿論、喋ってはいませんでしたが。

ある意味、凄い光景を目にしてしまいました。

しかし、舞台はまだ続いています。
あさこさんが出てくると同時ぐらいにほぼ皆さん退席されて、2階S席真っ赤。
でも、勿論あさこさんはフィナーレを笑顔で迎えてらっしゃいました。
こういう予想外の出来事って当然ですが、ジェンヌさん達も気になるみたいで下級生の方々結構目線が上にいってました。
しっかり顔に不機嫌ってでてる下級生もいてなかなか面白かったですが、「今フィナーレよ。笑顔笑顔」ってちょっと思ってしまいました。
そんな全員見渡せていたわけではありませんが、上級生の方がやっぱりおすまし顔だよね
「そんな事知りません」って感じで笑ってらっしゃると上級生の貫禄を感じてしまいます。
余裕だねと。
勿論、あさこさんもきりやんもゆうひもかなみんも何も知らない顔をしてきちんと笑顔でフィナーレを迎えてらっしゃいました
下級生達にも笑顔を向けてらっしゃって、そこで初めて不機嫌な下級生達が笑顔になっている図がなかなか面白かったです。

が、きっと上級生だってあんないきなり席が赤くなったら嫌だよねー。
もうほんの数分なんだから、あんな集団でいなくなるのはやめようよと思ってしまった1日でした。
今日の日記は完全なるネタバレです。嫌な方は読まないで下さい。

マジシャンの憂鬱って、国家規模にしなきゃいけない話なのかな?
「いきなり、何を言ってるんだ!」と言われそうだけど、いつも思ってしまうんですよね
シャンドールがとある金持ちの確執に巻き込まれちゃうだけの話にすればいいのにと。

それこそ億万長者の家の人でいっぱい召使を抱え込んでる男とその妻の話にすればいいのにと。
あんな大きな話にしなくても、それなら小さく面白くまとまるんじゃないかなと。
国相手に喧嘩売るよりはそっちの方が簡単じゃないですか?
「相手は全員消す気だ」とか国王がいるのに、そんなの簡単に出来ないじゃないとかいつも思ってしまうんですよね。
国家の人間が皆して死んでしまったら、国民や臣下は流石に不審に思うと思うから、それじゃあ犯人も自滅してしまうじゃないですかね?
軍が絡んでいたとしても、全面戦争が出来てどちらが勝つかわからないぐらいなのならそんなたいそれた事しないんじゃあ?っていつも思うんですよね
大規模な話にするから粗が目立つんであって、それこそ確執に巻き込まれる話なら全員消されてもおかしくないって思うんですよね
別に地位はあってもいいけど、それをわざわざ国王にする必要はないと思うんですよね

ある日、シャンドールはボルディジャールという男の召使であるヴェロニカという女につけられていた
シャンドールがヴェロニカに「依頼なら後日」と告げると女達はなりふりかまわずシャンドールをボルディジャールのお屋敷につれてきてしまう
シャンドールはボルディジャールのお願いを断ろうとするが、あまりに必死なボルディジャール、ヴェロニカ達を見てマレークの部屋を見てしまう
そこでヴェロニカ達の事情を知り無碍には出来ず軽、はずみにボルディジャールの依頼を受けてしまうシャンドール
単なる車の事故じゃないかと事を簡単に考えて、仲間達と共にマレークの事故現場に来るといきなり射撃されてしまう
シャンドールの噂を知って怯えた犯人達がシャンドールを殺してしまおうと考えたのだ
そうすれば、マレークがまだ生きている事を知られずにすむ
犯人達はボルディジャールが国家に忌々しく意見できる立場なのを鬱陶しいと思っていた
それにあの美しくよく出来た妻のマレークをボルディジャールが手にいれた事をさらに忌々しく思っていた
よし、マレークをボルディジャールから奪ってしまえ
そう思って、あの車の事故を仕掛けてマレークを犯人達は誘拐した
マレークを手にいれ、すみれコードにひっかかる様な事を楽しむ犯人達だが、そんな事にも飽き、何処かしら情があるので殺すわけにもいかず墓守にマレークを預ける
ひどい目にあい、記憶をなくしてしまっているマレーク
このまま永遠に墓守のもとにマレークを置いてさえいれば、「もう、この事には気付かれないね」と思っていた犯人はシャンドールの出現に慌てふためく
そして、気付かれないうちにシャンドールを殺してしまおうと考える

国家じゃなくて一人の人間を巡った物語にすれば結構きちんとまとまるんじゃあって思ってしまうんですよね

というか、マレークという美しい奥方が欲しかったから犯人達は事を仕掛けたって事にした方が話がまとまったんじゃないかなと。
だって、人質とかありえないでしょう?
どうやって犯人は何かを要求するのよ?
人質なら、始めからマレークが生きている事を示唆してテロとして要求した方がいいと思うのよ
マレークをボルディジャールが死んだと思い込ませる理由が見つからないじゃない
そんな面倒な事するなら、自分に有利な要求を「マレークの命とひきかえに」とテロと偽ってしてしまえば良いと思うんですよね

軍単位で動くならシャンドールを誘拐する場面とかもうちょっとましな行動をとると思うんですよ、でも犯人が単体で動いてて墓守を脅す事ぐらいしか出来ない立場の人間ぐらいなら馬鹿な行動を起してもおかしくないかなと。

数人の人間がボルディジャールを気にいらないがために仕掛けた事だというならば話の筋は通りそうかなって思います

だから、いつも「何でこんなに話を大きくしたんだろう?」って思うんですよね
パーティーで犯人をあぶりだすのも、別にボルディジャールが大規模なパーティーをして客人を呼び出し、監禁したはずのシャンドールがでてきた事によって犯人が尻尾をだすとかでいいんじゃないかなって思うんですけどね。

いつも、「人質かな?」っていうのは勝手な想像にすぎないのでバルトーク達はマレークに気があってマレークを好き勝手したいがために生かせておいたんだって考えてます
で、邪魔になりだして墓守に預ける
痛々しい事、この上ないけどそうした方が話がまとまるかなと
でも、宝塚じゃあそれは無理かな?
「マジシャンの憂鬱」を結構見てるはずなのに未だに大好きだ〜と叫べないこの悲しさ。しょんぼり。

でもね、初めて見た時よりは楽しめてると思います。
キャラクターもきちんと作られてきているし、何よりのりが良くなってて面白くなっていると思うし。
私はやっぱり今一つギャグの部分で笑えないんだけどね。
「面白いよ」と借りたギャグ漫画が感性にあわなくて、ちっとも笑えないみたいな状況に陥ってます。

始めと変化したといえば、少しづつシャンドール@瀬奈じゅんの家に居候しているギゼラ@出雲彩、ラースロ@嘉月絵理、ギグモンド@大空祐飛、ヤーノシュ@遼河はるひ、レオー@龍真咲が仲良くなっているとは思うけれども。
始めは5人ともシャンドールしか見てなかったけど、最近は5人共仲良し度がupしてて可愛いです。
ギゼラが酒屋の場面でレオーが机に座っててお尻をぼんと殴る所が何だか微笑ましくて可愛いです。

レオーっていくつなんでしょうね?
家出少年とかそんな感じなのでしょうか?
大分、若いですよね。「自称詩人」って事はどうやって食べて行ってたんだろう?
私的には一丁前の口をききたいお年頃だけれども、本当は何もまだまだ出来ない子供なのかなって思ってます
家出していくあてもなく彷徨っている所をシャンドールに拾われたのかなと。
「子ども扱いするなよ!」とか言いながらシャンドールに懐いちゃって、他の4人のメンバーにも弟的立場で「レオー」は仕方がないなって可愛がられてるのかなと。
今はシャンドールが面倒見てるけど、シャンドールが旅にでてしまったら何となくラースロに面倒みられてそうよね

「行く所ないなら、俺の所来るか?」ってね

ラースロさんは何だか懐が広そうです
感情表現豊かですよね。
でも、どちらかというと負の要素の表情はあんまりせずにこやかな感じ。
商人っぽいよね、探偵だからあんまり表情を読まれちゃいけないからかもしれないけれども。
酒場の場面でヴェロニカ@彩乃かなみが来た時に一番早く笑顔になっていた気がするし、にこやか。
でも、微妙に眉間に皺があったりするんだけれども露骨じゃない人。
シャンドールよりもたぶん年上だよね?
常識とか社会経験はシャンドールよりも養っていそうな気がします。
この方とギゼラだけはシャンドールの事も子ども扱い出来そうかなと。兄貴分的存在なのかなと。
何だかんだで一番シャンドールが信用してたり頼りにしてたりするのはラースロっぽいなと。
まあ、他のメンバーはダメダメなのでこの人しかいないんでしょうが。
彼は後腐れなくさばさばと付き合える相手なんじゃないかなと。
でも、頼られたら決して嫌な顔はしなさそうだなって思う人。
何だかんだでシャンドールがいなくなってからもきちんと食べていけそうだしね。

ジグモンドは子供な大人なのかなと。
それだとレオーと被るから、どういう人なのかずっと考えてたんだけどレオーは真実子供なんじゃないかなと。
そんで、ジグモンドが大人だけど子供っぽいんじゃないかなって思う人。
発明家って子供の心を忘れそうにないもんね。
始めはゆうひさんだから全く表情が動かないんで「この人どういう人なんだろう?」って思ってたんだけど、最近きちんと表情がついてきたと思う
一応、社会で生きてるからレオーよりは大人なんだろうけど子供っぽいよね
酒場の場面でシャンドールが仲間をヴェロニカに紹介する時にこっそり逃げて行こうとしてるし。
結局紹介されて、紹介されたら笑顔になってるけど嫌なんだろうな
ラースロに比べると断然ジグモンドは表情が固いしね。常に嫌だと眉間に皺がよってるの。表情をあんまり隠せてないの。

大空祐飛がやってるからそう思うのかもしれないけれども、この人人生顔とスタイルで生きてきたんじゃないかなと。
シャンドールの家に来る前は女の人の紐とかしてそうだなと。
顔が良いから女の人に飼われるんだけど、あまりに正直だから喧嘩になって追い出されてそうだなと思う人物。

酒場の場面でこの前本がでてきてレオーと二人本を読みながら笑ってました
この2ショット好きー。微笑ましい。
この二人は普通に年齢とか関係なく喧嘩とかしそうよね

ヤーノシュはマイペースよね。
おまけに天然さんよね。
どんな時だって周りの状況を気にせず花を飛ばしてそう
呑気っていうか、あんまり焦らなさそうなイメージ。
んで、あんまり賢くなさそう
でも、どんな状況だって楽しめる人が一番強いよね
酒場の場面でヴェロニカが来た時も他の人は焦っているのにヤノーシュは呑気そうだもんね
他の人は嫌がってるのに、ヤノーシュは女の子がいっぱいって喜んでるもんね
ある意味可愛いなーって思うキャラだわ

ギゼラは下町のお姉さんって感じ
甘いも酸いも知ってて、要領良さそうね
「もうこういう事をやめる」と言った時に、きちんと次の仕事や受け入れ先を見つけてそう
あと、凄い押しが強そうよね
でも、不思議と可愛いのよね
だから、シャンドールも女の人なのに家に住ませてあげたのかなと思ってます

最近、えりさんとゆうひが仲良しで嬉しいな
アイコンタクトとりまくってるのよ
最初観劇した日は本当に2人共シャンドールしか見てなかったんだけど、最近凄く仲が良くなってきたと思う

故郷(MAHOROBA)

2007年8月28日 ぶたい。
最後となるサマーチケットを使って宝塚観劇してきました。
B席で観劇したんですけど、平日のB席ってすいてていいな。
折角月組公演だったんだし、もう1回ぐらい観劇しておけば良かったなと後悔してます。
いや、普通に買ったチケットはまだあるんですけどね
2000円で宝塚観れるって破格じゃないですか。
私は悠々自適に座れる様にあえて、端の方を買いました
隣もその隣も来なかったのでひざ掛けに手をかけてゆったりと観れました。

本当は満席でチケットとれないぐらいの方が宝塚的には良いのでしょうがね

久方ぶりにMAHOROBA観たら、良かったですよ
私、このショーかなり好きかもしれない
もともとああいうお衣装が好きなんですよ
燕尾も大好きですけど、布だらだらしてる様なノスタルジックな
お衣装が好きなんで眼福です
私はあんまりショーは意味を考えずに見る人なので、ストーリーが良いのか悪いのかはよくわからないんですけど舞台を眺めてるだけで私は幸せになれました

ずーと、サダル@大空祐飛を中心にこの前までオペラで観てたので今回は全体を眺めてました
オペラで眺めてると顔しか見ないから良いけど、全体眺めてるとゆうひさん踊れてないね(笑)
サルメ@霧矢大夢とサダルは今回対で踊ってる事が多いんですけど、二人を並べちゃいけないよね
二人なのに揃っていないこの不思議
サダルが踊れてないってのもあるんだけど、サダルの方がちょっと動きが早いんですよね
そこは二人しか踊ってないのでどっちが正しいのかよくわからないんですが、サダルの方が早く手が戻ってきてます
サルメの方が動きが(かなり)なめらかよね
「流石霧矢大夢!」と関心してました

が、やはり私の目にはゆうひファンの贔屓目がしっかりついてるらしく、女装の場面だけは「ゆうひのが動きがやらしくて好き」とにまにまにまにましてました(変態)
サルメのお衣装はオレンジだったんですね!?
前回、二人共ピンクと書きましたがオレンジでした
勝手にピンクに見えてました

今回はずっとサダルを追いかけてなかったのか、無償にオウス@瀬奈じゅん視点で見てしまい景色が違って見えて面白かったです

嵐の場面からオウスってどんどんどんどん仲間を失っていってるんだね
嵐の場面でのオオワタツミ@嘉月絵理の歌声が好き
本当に上から目線でそれでいて人間っぽくない歌い方が何だか好き
聞いてて凄い気持ちが良いよね
優しいのに何処か怖くて、「ああ、水を意識されてるのかな」なんて勝手に思いながら聞いていました
聞いてるだけだと気持ちが良いけど、その場に立ったら怖いだろうね
オトタチバナ@彩乃かなみは強いね
そして、オウスは無力だね
自分がかわりに身を沈めるわけにもいかず、ただ見てるしか出来ないって恐怖だよね
恋人が、自分のために自分の目の前で死んで行くのを見てるしか出来ないって悪夢よね
絶叫が悲痛でね、ああ可哀想と

それでも立ち上がってオウスは討伐に行く
オトタチバナヒメの悲願もあるんだろうね
目的があるから立ち上がれるんだ
サダル、サルメという仲間もいるから立ち上がれるんだ
そう思うと強い人だよね、オウス

相変わらず討伐のシーンの殺陣が好きだな
格好良い
サダルが死んだ瞬間「サダルー!」って叫んでオウスが近づいてくるのも何だか好き
サダルやサルメは幸せだよね
死ぬ瞬間、一人じゃないんだから
願いをオウスに託して死んでいけるんだから
勿論、死にたくなんかなかっただろうけど
死ぬ瞬間まで1人ではない事を実感できる死に方ではあったはずだから
でも、オウスって孤独な死に方よね
「この地で生きてこの地で死ぬ」っていう越乃リュウの言葉を聞いた後だから余計にそう感じるのかもしれない
見ず知らずの地で誰にも見取られる事なく死んで行くって孤独だよなと。

サダルもサルメもオトタチバナももう此処にはいなくて、たった一人で痛みと戦いながら「帰ろう大和へ」とオウスは言う
きっと、身体の傷とか見たら大和へ帰れるなんて思ってないだろうし、それでも口からでた言葉っていうのは重たいなって。
いろいろその言葉には意味があるんだろうなと。
でも、私は何より一人で苦しそうに歩いているオウスが小さく見えて、孤独に見えて悲しかった
もう、誰もいないんだなと。
誰一人彼の傍にはおらず、たった一人で知らない土地で身体を引き摺りながら歩いている
苦しくても苦しいと言える相手もいなくて、彼はもう「大和」しか見えてないんだろうなと思うと無償に悲しくなった

それだけリュウちゃんの「この地で生きて、この地で死ぬ」という言葉に重みがあったのと、あさこさんが熱演してたんだろうけど。

か細く「マホロバ、大和はわが心のマホロバ」と歌う瞬間が凄く心にこみ上げてくるものがあって感動した

関係ないんだけど、まさきが剣を取り上げた瞬間複雑な顔でオウスを見つめてるのは何故?
1回目は狂気に帯びた顔をしてたし、今回は何だか悲しそうな顔をしてた
始め見た時はまさきが世界を操ってるのかなとも思ったんだけど、そうでもなさそうだし
最後は剣を取り上げられて死んでしまうみたいだし
不思議だわ
正塚先生のお芝居って難しいよね。
新人公演見てて思ったんだけれども、宛書っていうのもあるし、何より自分で色をつけていかなきゃいけないお芝居なんだなーって。
私は本公演の感想を全く、まだ書いてないんだけれどもシャンドールのもとに集う発明家、占い師、探偵、俳優、詩人って無色だよね。
どういう風にも作れる役だと思うのよ。
ただ、シャンドールより格好良い頼れる人間になってしまってはいけないけれども、そうじゃなかったらどういう風にでも作れる役なんだなって思えました。
当然なんだけど、出雲さん、えりさんは非常に上手に色をだしていて存在感があるのよ。
出雲さんは押し出しの強い姉気風なお姉さんだし、えりさんはこの中だと一番頭の回る兄貴肌な人
あひちゃんはぽーっとしていて天然っぽい可愛い俳優さん
まさきは可愛い弟分
私はゆうひさんはちょっとどういう役作りなのか今一つ掴めてないんだけれども、要領の良いタイプなのかな?

が、新人公演は年齢も近い事もあって個性が薄いね

作りこんである役よりもこういう自然でどう演じても良い役っていうのは難しいんだろうなって思ったけども、何か今一つ目立たなかった
一番自然にうつったのはジグモンド@光月るうだったんだけれども、るうちゃん何だか声かすれてなかった?
気のせいかもしれないけど、たまにしゃがれてた様に感じて若干辛そうに思えた
でも、一番自然な台詞回しで綺麗なお兄さんだった
台詞回しが一番上手なのは、ジグモンドだけれども唄で強さをみせたのはラースロ@麻月れんかだった
凄い声だして歌ってたよね
唄になると一番声量をみせて頼もしかった
上手かどうかは私はわからないけれども、お腹から声をだすのが好きな私としては好みだったわ
台詞は若干棒読みな気もせんでもなかったけど、検討してた
ヤノーシュ@流輝一斗はやっぱり身長で選ばれたりしたのかしら?
どっちかっていうと硬派なヤノーシュに見えたんだけど、あんまり色が見えなかった
でも、そんなに活躍している役でもないのでヤノーシュが一番難しいのかもしれない
レオー@彩星りおんは好みもあるかもしれないけど、何かあんまり可愛くない
いや、わかってるのよ!わかってる、まさきと比べちゃいけないのはわかってるんだけど、もうちょっと化粧頑張れ
顔が怖いのよ、緊張してたのかもしれないけれども
もうちょっと子供っぽく作って欲しかったかなって思ってしまいました
ギゼラ@夏月都は良かったです
女の人だから、一番作りやすいのはあるだろうけど押し出しが強くて出雲さんのを真似たんだろうなって思えた
強そうに見える、要領の良さそうなお姉さん
綺麗だったしね

何ていうかカラーがまだ確立していない感じがした

本公演は年齢やキャラで個性が自然にでる部分もあるけれども新人公演は学年も近いからちょっと大げさに演じた方が個性がでるのかもしれないなって思ったんだけど、それじゃあ正塚先生の望むお芝居じゃあないのかしら?

でも、目立たないよりは私はもっとどんどんいっちゃえって思ってしまう方です

逆にシャラモン@彩央寿音は美味しいよね
あんだけ少しの役なのに旨みがぐっと凝縮されてて、それをよく演じていた様に思えた
走ってこけたのはアドリブかしら?
へたれ具合がよくでてて、可愛くうつった。

良かったといえばアデルハイド@美夢ひまりも良かった
矢代さんのお歌をきちんと歌えてて、びっくりした
あんな声娘役さんでもきちんとでるんだね
しびさんみたいになって欲しいな
今回初めて明日海りおの弟キャラではない演技を見た気がする。
いつでも何処でも誰かの弟分っていう役回りがみりおちゃんって多かった気がするので、今回の新人公演大変新鮮でした

ボルディジャール@明日海りおはみりおちゃんの年齢もあるんだけれども若いよね
前回、まさきを見てて思ったのはマギーがいるから何だか声が高くて可愛く聞こえるって思ってたんだけど、みりおちゃんも当然だけど声高いよね
勿論、前回に比べたらまさきもみりおちゃんも声は低くなってる様に思えるんだけれども、まさきと比べてさらに声が高く聞こえたので「ああ、若いんだよな」と思ってしまいました
しかし、可愛いボルディジャールだね。若いね。
本役の霧矢大夢さんは演技派と呼ばれる方じゃないですか?
舞台の上に立っていると常に落ち着き払っている様に思える方なので、比べちゃうと「あら、初々しい陛下」って思ってしまいましたが、私はみりおちゃんボルディジャール好きです

ボルディジャールが実際いくつなのか私は知らないんだけども、きりやんのボルディジャールは30代ぐらいの見る目を養ったボルディジャールに私の目には見えたんだけど、みりおちゃんのボルディジャールは20代だよね
まだまだ青二才って感じのボルディジャール
みりおちゃんのボルディジャールはシャンドール@龍真咲を信用したのは長年の経験っていうよりは野性の勘なんじゃないかなって思える
周りから見たらまだ危なっかしい感じなんだけれども、そこに若さがあるから共感を呼ぶ人物なんじゃないかなって
人間って、一生懸命頑張ってる人を見ると応援したくなる時ってあるじゃないですか。素直にそう思える人物なんじゃないかなと。
「手伝ってあげるよ」って声をかけたくなってしまう人物なんじゃないのかなって感じた。
まさにpassionを感じる人間。
若さっていう思いつきで突っ走るタイプ。迷惑なんだけど、その迷惑さえも楽しませてくれる人間だと私は思ってる。
一緒にいると何だか気持ちの良いタイプなんじゃないかなと。

若さを感じた分、私は主人公であるシャンドールと友達になれたんじゃないかなって感じた。
国王という目で見ているというよりは、みりおちゃんのボルディジャールって若人で気持ちの良い男の人っていう印象の方が強いからだと思うけど、この人となら仲良くなれるんじゃないかなって思えた

でも、やっぱり喜劇的な部分は弱いんだろうなとも思えました
テンポがね、いっぱいいっぱいすぎて回しきれてない気がした
凄い噛んでたしね
演じた事のない役って難しいんだろうな
いっぱいいっぱいなんだろうなっていうのが強く感じられました
みりおちゃんがいっぱいいっぱいすぎてまさきが凄く落ち着いて感じられた

でも、きりやんを真似するんじゃなくみりおちゃんらしいボルディジャールで良かったと思う。
きりやんのを真似するのは難しいすぎると思うから。
きりやんのボルディジャールって凄い計算してるんだろうなって私は思えてしまうのよ
作りこんでるなと。
それを真似すると底の薄さが見える様な気がするので、「若さ」っていう武器で戦ったボルディジャールが私は好きだったよ

みりおちゃんも私は非常に真ん中向きな人なんじゃないかなって思うので、此処で踏ん張って大きくなって欲しいな。
「マジシャンの憂鬱」新人公演を観劇して参りました。
非常に若さを満喫した1日でした。

前回の月組新人公演に引き続き2回目です。
前回の月組新人公演主演も龍真咲&夢咲ねねだったので、それも2回目です。

が、前回はマギーがいたのでマギーの存在感をひしひしと感じてましたが、今回はまさきの独断場だね
美味しい所をまさきが全部持っていってた様に思えましたよ
何よりお歌が上手って強いよね
前回から更に磨きがかかった様に思えて、凄い聞いてて気持ちが良かった
唄に身を任せてしまっていました

本公演では龍真咲はレオーを演じていてとっても弟分的で可愛いんだけど、新人公演では普通に格好良い感じになっててびっくりしましたよ
あさこさんやゆうひ、えりさん、あひちゃんの前だと凄く若くて可愛らしい印象にうつるのに、新人公演の場ではしっかり男役が確立出来ている様に思えてね、何か不思議だった

あさこさんのシャンドールに比べるとまさきのシャンドールは自分勝手で幼い部分があるナルシストっぽい男に私はうつった
まさきがあさこさんより若いからそういう風になるのは当然だけど、あさこさんのまんまコピーじゃなくて私は好感が持てた
でも、毎回何をやってもまさきがナルシストに見えてしまうのは私の目にそういうフィルターがかかってるのかしら?
何か毎回自信たっぷりで、自分の事が好きな男に見えてしまう
自信のない男よりは全然良いと思うし、おどおどしてないから真ん中としてはぴったりだと思うけれども

特に街路での場面が妙に若い人だなって思えた
ヴェロニカ@夢咲ねねが懇願する場面が、本当に迷惑そうに拒絶するからヴェロニカが悪者っぽくなってしまっていた
あさこさんのシャンドールってフェミニストだったんだなって思いましたよ
フェミニストじゃなくて、もしかしたら人に気を使って生きてきている人なのかもしれないな
まさきのシャンドールは己に正直だ
「余計に嫌ですよ」っていう断り方が一刀両断で面白かった
「何でそんな面倒な事僕がしないといけないの?」って言ってるナルシストな男が見えた
建前と本音を使い分ける人っていうよりは、若くてただ本音をきちんと言う人って印象だね

もしかしたら、あさこさんのシャンドールはそれなりにギゼラやラースロ、ヤーノシュ、レオー、ジグモンドなんかと仲間意識があると思うけれども、まさきのシャンドールはコレクション趣味で5人を集めただけやもしれない
あんまり、必要とはしてないんだけれども養える俺様格好良いみたいなね
1に俺様、2に俺様なシャンドールが見えた
自分にまさきシャンドールは非常に正直だ

愛想をつかして欲しいと思っているのに、陛下に愛想をつかされず感謝さえされるシーンでは凄い嫌な顔してるしね
あんなに顔歪めちゃいかんだろう
あんだけ顔にでちゃったら、信頼における人物じゃなくなっちゃうよ
というか、マジックするのさえ危ういよ
新人公演のボルディジャール殿下@明日海りおはただ若いというのが感じられるからだませるかもしれないけど、本公演のきりやんのボルディジャールだったら間違いなく騙せてないと思う

でも、自分に正直だから恋愛の部分では愛を感じた気もした
二人共いっぱいいっぱいだったのか噛みあってない部分もあったけど、シャンドールなりに最後は愛を感じた
ただ、若いからやっぱり「俺様が一番」っていう愛な気もしないでもないけど、シャンドールなりにヴェロニカを愛してるんだなっていう一途さは伝わってきてジーンとした
青い愛を感じましたよ

宝塚は男役社会だから仕方がないのかもしれないけれども、まさきのシャンドールが「俺様一番」に感じるからヴェロニカは分が悪いよね
シャンドールが落ち着いてる大人な男だからヴェロニカは可愛らしくうつってるんだなって新人公演を見て感じた
シャンドールが年相応な男になるとヴェロニカは何だか身勝手な女になってしまう部分がある様に感じた

っていうかねねちゃんもいっぱいいっぱいよね、たぶん
何ていうか本当に柔らかさがないっていうか女性らしさがないっていうか、男らしかった
娘役がそこまでしていいの!?ってぐらい叫んでた
かなみんのヴェロニカってしっかりしてるし情熱的な女性だけれども、何処か凄く柔らかくて可愛らしい宝塚の娘役なんだけど、ねねちゃんのヴェロニカは女の子だった
宝塚の娘役っていうんじゃなくて普通に女の子だった
叫ぶ瞬間「ギャー」って感じだったしね
悲鳴っていう可愛い物っていう感じではなく喚くって感じに近いかもしれない

作品云々は置いておいて、新人公演ってだけを見るならもしかしたらまさきは「パリの空よりも高く」のが持ち味がはまってたかもしれない
年相応な感じがね
何が格好良いかわからないけど、何だか格好良くみえる男って難しいんだろうなって今回の公演を見てて思った
喜劇でありながら、落ち着きをださないといけない
この人は何かあるんだって思わせなければいけないって難しいね

前回に引き続き、まさきの挨拶は凄いぐだぐだだった
舞台に立ってると、真ん中向けな凄い人だなって思えるのに挨拶になると全てが抜けるんだろうね
まとまってなさが半端じゃなくて面白かった
途中「はい」しか言えなくなるしね
最後、どうにもならないからまとめましたって感じがあんなに生意気な男に見えるのに可愛らしくうつるよね
そこもまた、龍真咲の魅力だと思う。

前回より今回のが覚える事が多かったのかいっぱいいっぱい感がでてて、最後一番いい所で噛んでたりと可愛いなって思えました

でも、それでも龍真咲は真ん中にいるべき人物だと思うしまさきがいたから舞台が成立してたんじゃないかなってぐらい皆いっぱいいっぱいだった様に見えた
まさきの華は凄いなって思えた舞台でした
えーと、マジシャンの憂鬱についてぬるーくネタバレありです。
知りたくないって方は今日の日記見ないで下さい。

いろんな方が、凄いマジシャンの憂鬱面白いよと書いてる中一人あんまり楽しめてない私。悲しいね。。。
いや、「こんな作品見たくもない!」なんて言いません
普通に良い作品なんだろうなってのもわかるんだけど、私この作品の笑いのツボがどうにもはまらなかったらしくて、今一つ笑えない。。。私ダメな子。

結構、正塚先生のお話は好きなはずなんだけどな。

良い感じに愛のある作品ですよね
主人公であるシャンドール@瀬奈じゅんとヒロインヴェロニカ@彩乃かなみが事件をきっかけにお互いを意識し愛を育む物語
二人共はまり役だし、少女漫画の恋愛みたいで女の子が憧れる恋愛をきちんと描いてていいなって思えるわ
特に彩乃かなみのヴェロニカははまり役よね
一生懸命マジメにしっかりと生きているんだけど、やっぱり何処か女の子で危なっかしくて可愛い女性
凄く生き方が一途だよね
可愛いだけの女の子じゃない所に共感が持てる気がする

実際にいたら、非常に面倒な気もしなくもないけれども。
始めに観劇した時、どちらかというと何か苦手でね

国家権力持ってたら「どうしたってついてきて貰います」してもいいわけじゃないだろうっていう部分が何だか得意じゃなかったんだけども、ヴェロニカとしては凄く一生懸命だったんだろうなって思えると可愛いなって思えてきた
でも、ついて来なかったら暴力に訴えてるってある意味凄いよね
いきなり主人公の男がヒロインの女に襲われてるんだぜ
不思議な絵柄
いや、此処が笑う部分なのかもしれないけど私は何か微妙に笑えなかったのよね

ヴェロニカ自体は可愛いと思えてきたけど、やっぱりそういう考え方が何だか好きじゃないんだろうなって思い始めた

いや、そういう世界観だから仕方がないんだけどね
大変な事が結構気軽に描かれている作品だから、そういうものだって思えたら楽しめるんだろうけど、人間何かそういうの嫌だって思っちゃうと嫌だよね

シャンドールがそういう事を楽しめる人間だからいいけど、ある種の拉致監禁よ

ボルディジャール@霧矢大夢のマジメすぎて面白いんであろうのとかも今一つ笑えなかったのは敗因だな
何でボルディジャールってシャンドールを椅子から立たせないの?

ただ、シュトルムフェルド@未沙のえるとアデルハイド@矢代鴻のお二人に笑わせて貰った
間が上手で凄い良かった
キャラもね、「何も知らん」から「しっとる」に変化したり笑いをきちんととってるのに、しんみりと泣ける演技になってたり凄いなって思えました
流石専科様

ああ、そういえば全くこのキャラクター好きっていうのがなかったのも敗因やもしれない
今回はファンだけどご贔屓さんにもあんまり何も感じなかったな
何か今一つどういう役なのかがわからなかった。
どういう性格なの?
可愛い人なの?しっかりした人なの?お調子者なの?どういうポジションなの?とか5人の中で一番キャラがなかった様な。
まあ、ご贔屓だから必ずしも好きな役とは=じゃ私はないんで仕方がないね

キャラ的にはレオー@龍真咲が末っ子キャラで何だか可愛いんで好きです。
ふてくされてる表情とかがなかなか宜しいなと思いつつ愛でてます。
普段はお芝居について先に書く事が多いんだけれども、今回はネタバレしちゃいかん気がせんでもないのでショーから。
とは言っても、たぶん全くまだわかってないんだけれども大空祐飛ファンとしては凄く楽しかったです。
オウス@瀬奈じゅんに使えるサダルって役をゆうひさんはしているのだけれども、そのお陰ででずっぱりだし容姿的にも美味しい場面がいっぱいで幸せだった。

神秘的に娘役さんが銀橋や舞台で踊る場面からスタートしておりました
天女さんらしいです
たぶん、憧花ゆりのちゃんだと思うんだけれども物凄く細くて、手とかかりっとしててびっくりしてしまいました
よくあれで折れたりしないなと余計な事を考えてました
凄い可愛いんだけれどもジェンヌさんの細さには驚かされるわ
すえこさんも天女として踊られてました
綺麗だったわ〜。

そこから、主要人物紹介をサルメ@霧矢大夢とサダル@大空祐飛がしていく
私此処の場面何だか豪華で好きだわ
主要なメンバー達が継ぎから次へとでてきて、舞って行く
きりやんのお歌が個人的によく伸びてて気持ち良かった
ゆうひはビジュアルにただただデレー。ロンゲいいよ、ゆうひ!

スサノオ、ツクヨミ、アマテラスが始め誰だかわからなかったんだけれども、専科のお姉さま&出雲さんでびっくりした
狂言的な役回しなのかなって思ったんだけれども、そうでもない様な・・・。
でも、立っているだけでお偉いんだなって威厳は伝わってきました。

そこからはオウスの物語が始まる
オウスはオトタチバナ@彩乃かなみに恋するも、征伐を命じられ離れ離れに。
そこについていくサルメとサダル。
火の国が舞台という事で火の神の男役達が熱くぎんぎらぎんぎらと舞う
ああ、男役って場面で私は眼福。
あひちゃん、そのか、もりえちゃん、こしりゅー、マギーなんかが舞ってるのって男臭くていいよね
そのかばっかり私は見てましたが、格好良かった
大変だろうね、あの舞

そんな熱くて男っぽい場面に、いきなりゆうひときりやんが女装して登場!
この場面にただただ一人やられました
運よくゆうひに近い方の席でね、ゆうひがエロイ顔をして男達を誘惑してるのが見れたのよ
綺麗、美人、ビバ女装!と一人神経高ぶらせていました
このゆうひが見たいからリピート決定したしね
だってピンクなお洋服着た大空祐飛が男役達をどんどん誘惑していくんだもん
その顔が決め顔チックで、「俺様美人」ってわかっていて男をたぶらかしているばりばりナルシーな鬼畜な男っぷりでね
いいね、男の女装役。
今回何気にそういう担当なのかなとお芝居を見ながらも思ったり
凄い眼福でした
一気に気持ちがヒートアップしましたよ

ゆうひときりやんはピンクなお衣装で男達のお酒をついだりして誘惑するんだけれども、あさこさんは後からでてきて白のお衣装でした
綺麗だったんだけれども、ゆうひときりやんがピンクで女装バリバリって感じだったから、あさこさんのがあんまり女装に感じられなくて残念

でも、三人共可愛かったよ
此処が見れただけでも元をとった感じがしましたよ

あっけなく征伐して、姫達を助けるオウス達。
てっきり此処から険しい物語が始まるんだと思ってたのに、結構早く征伐してしまい肩透かしをくらいました
殺陣格好良かったけどね。
サダルが長い槍でね、難しそうだなって思ったんだけれどもなかなかお上手でした。
というか、流石というか当たり前なのかもしれないけれども主演さん達って喧嘩とか殺陣とか上手だよね
下に行く程、「え?喧嘩本当にしてる?皆喧嘩弱いの?」って感じで格好良さが伝わらなかったりするんだけれども
格好良かったです

そこから、オウスの妄想幻想がスタート。
平太鼓大変そうだなと思いつつも楽しむ
オトタチバナを想い描いたためオトタチバナがでてきてね、そうだよね。ただ、帰還を待つだけだと出番があまりにも短いもんね

何故か三貴神がでてきて音遊びをし始める
そして途中何故かオウス達も登場。
あさこさん、きりやん、ゆうひはひたすら出ずっぱりでしんどそうだね
あさこさん相当舞ってるよね

大和に帰路したと思ったらまた遠征に行かされる
今度はオトタチバナも一緒なんだけれども、途中海でオオワタツミ@嘉月絵理を怒らせオトタチバナは海の神の怒りを静めるために海に飛び込む
悲しむオウスと飛び込むオトタチバナ
オトタチバナの声に迷いがなくて格好良い
流石月組娘役

あさこさんの哀しみの唄が大劇場に響き渡る
結構ジーンときました
あさこさん、声が通る様になった様な気がした

嵐の場面、激しさを現す様に至る場所で水の神子達が走り回ってて凄かった
臨場感を感じた

オトタチバナを失ったオウスだが、征伐に行かされた土地でサルメ、サダルも次々と失ってしまう
先刻も言ったんだけれども殺陣が格好良かった
男臭くて
ゆうひファンの私としてはゆうひが死ぬ瞬間も凄く楽しかった
何か死ぬ瞬間って(お芝居の中で)いいよね
表情が好きだわ
オウスに「サダル!」って叫ばれて走りよられるしね
綺麗でした
鬼達も臨場感溢れてて凄い勇ましくて格好良かった
戦いのシーンってこう何か熱くなるものがあるよね
子供に戻った気がしながら楽しみました

最終的にオウスも亡くなり、鷹になって4人はYAMATOに飛んでいくらしい
何故?
総踊りステキだったけどね
椿の精のお衣装が可愛くてね
一人でほわほわと楽しみました

という事で大空祐飛しか見てませんでした
だって、凄い楽しかったんだもん
ゆうひがいっぱいだったんだもん!
次回観劇する時は退団者さんをきちんと見ておきたいな

主要三人のファンの方は絶対このショー楽しめると思います
いろんな三人が見れてお得です
でも、ストーリーがあるのに私はさっぱりわからんかった
ああ、こういう感じなのかなと雰囲気を楽しみました
ちっとも感想が書けていないバレンシアの熱い花。
時間と共に私の中で作品への記憶が死んでいく。
まあ、一番初めに書いた事が一番きちんとした主観だと思って下されば幸いです
残りは垂れ流しの記憶だけだし(ダメダメ)

バレンシアの熱い花で一番私が心ときめいたのはルカノール公爵@悠未ひろ
もともと悪役大好きな私なので当然っちゃあ当然なんだけれども、ともちんのビジュアルとよくあってて格好良かった
真の悪役って主人公達から見たら大きく見える存在のはずだから、ともちんの悪役ってたっぱも手伝って良いよね(うっとり)
私正義か悪かですぱっと半分に切れている世界のうえに成り立っている悪役って好きだわ
ルカノール公爵は「まさに悪役」って感じの存在感が好き
好きな事したいだけやって、最後は正義に倒される役
美味しいよね
まあ、このストーリーで主人公のフェルナルドが正義かというと大分怪しいけれども
ルカノールは完全なる悪役よね

ルカノールがきちんと悪役でいないとこの作品って成立しないと思うから
あくまでフェルナルド@大和悠河がやった事がきちんと正義の鉄槌としたいならルカノールには悪役でいて貰わないと困るわけですよ
こんな事考えてると、私が真なる意味での悪役っぽいけれども
ルカノールを悪役としてフェルナルドを利用して自分の手中にバレンシアを手にいれようと悪巧みしようとしているみたいだけれども
実際、レオン将軍の存在ってそんな感じもするけれども
まあ、美味しく綺麗にストーリーをそれなりにまとめようとするならばルカノールは悪役に徹しないといけない
そんなに登場シーンも多くはないんだけれども、一回一回でてくる度にきちんと悪い事をしている冷徹な存在でないといけない
そうでないとフェルナルドの存在が生きないからな

フェルナルドがきちんと正義の使者になってたら、こんな事言わなくてもいいんだけれどもフェルナルドって格好良いかもしれないけれども、正義を生きている人じゃないわよね
誰彼かまわず人を巻き込むし、決して口が堅い方でもないしな
自分であんまり物考えないし
何か訳分からない事するし
それでも正義感がある人ってのはいるのかもしれないけれども、何ていうか人望もそんなにはなさげだから余計に「正義?ん?」ってなっちゃったりするのよね

レオン将軍@美郷真也を軍師とするのは全然良いけれども、カリスマ的人気で群集を見方にするシーンとかが欲しいよな
単騎で戦うっていうのなら、逆に一人で戦い抜いて欲しいしな
中途半端に味方作って、ルカノールを嬲り殺している時点でダメだと思うし
何でも言える事だけれども悪役がいっぱいいて主人公を嬲ると「卑怯だぞ!」って言われるのに主人公達が5人ぐらいで「正義の力だ」と悪役一人を倒すと巨大な力を倒した勇敢なる仲間達ってなるのは何でかな?
大きな存在も、仲間がいっぱいいれば倒せるってなるよね
どっちも一緒のはずなんだけどなー。
不思議だよなー。

敵討ちなんて絶対綺麗なもんなわけないから、手段は選べないといわれてしまえばそんなもんかもしれんがな
ついでに言うと、フェルナンド、ロドリーゴ、ラモンの三人が通ってくる付近にカルデロがいきなり通りかかるのも不思議な話よね
これって三人が信用されてないから、見張りでいたかレオン将軍すらもダメダメで全く統率がとれてないハリボテ軍かどっちかになってしまう

まあ、どっちでもいいけれどもそんな世界観だからこそルカノールは悪役に徹さないといけないわけですよ
これで悪役すらも「実はちょっと良い人かも?」って思わせてしまったら、もうこのお話は終わりだ
悪役だって人間だから、優しい部分だってあるだろうし、誰かにとっての悪であっても誰かにとっては只一人の失いたくない存在であるだろうさ
でも、そんな部分は見せちゃ絶対いけないわけよ
この世界は正義か悪かでできていてルカノールは悪い存在じゃないといけない
そうしないと話がおかしな方向にいってしまう

フェルナルドの復讐話だって、本当にルカノールがやったのか眉唾物だしな
もっと確かな証拠が欲しかった
もしくは、他にもきちんとルカノールをやっつけないといけない理由が欲しかった

民衆が酷い目にあってる部分を徹底的に描くとかね
「エリザベート」のミルクじゃないけれども、お金がなくて食べる物もなくて死んでいく人々がいるとかね
「ベルバラ」みたいに、明らかに貴族が民衆を見下しているシーンとかね
どちらかというと「バレンシアの熱い花」民衆恵まれてそうだもんな
決して生活に民衆は不満を持つまでもなかった気がする

それ言ってるのルカノールぐらいだもんな
ルカノールが憎憎しげに「民衆に何ができる?」って一人悪役してくれてるから、「ああ、そうか」民衆は虐げられてるんだなってわかるぐらいだしな
ルカノールがシルヴィア@美羽あさひに手をだしたりするから、「ああ、この人は身も心も悪い人だ」この人なら、フェルナルドの父を殺してしまうかもしれないって思わせる感じだしな
でも、シルヴィアに手をだす瞬間のルカノールが楽しそうでいいよね
ロドリーゴとシルヴィアっていう弱者をあざ笑っているであろう部分がゾクゾクとした
ロドリーゴもきちんと悔しがっていて、絶望が見えるからこそルカノールの悪さが見えてくる
楽しくて楽しくてたまらないっていうね
ああ、身も心も悪役なのねって感じられる
登場シーンからただただ悪そうに口の端あげて皮肉げに笑っているのがいいよね

ルカノールがしたい事を楽しげにやっているからこそ成り立っている舞台な気がする
これで、ルカノールに迷いが出来たら舞台が舞台として成り立たなさそうだから、ともちんどうか最後まで悪役を貫いてください
しかし、楽しそうだよねともちん。色悪って感じがとても似合ってる
格好良いけど、惚れたら身も心もボロボロにされてしまうであろう男ルカノール伯爵
このお芝居ってさ、男より女の方が人間出来てるよね。
男より女の方が精神年齢は高いっていうから当然なのかもしれないけれども、主人公であるフェルナルド・デルバレス@大和悠河を取り巻く女二人が健気なもんだから余計にそう思ってしまった。

フェルナルドってそんなに良い男なのかわからないけれども、たにちゃんの輝きって凄いな。
主演さんが輝いてるから、フェルナルドが格好良くみえてくる。
何かが出来るからとか頭が良いからとか運動神経が良いからとかじゃなくて、ただいるだけで惹かれる格好良い男がいる
たにちゃんのフェルナルドはそう見えた
そして、それと共にイサベラ@陽月華とマルガリータ@和音美桜という良い女二人に愛される事がこの人の価値を底上げしてると思う
こんないい女二人に同時に愛されるんだから、それだけの男でなければいけない
それだけの男のはずなんだ

実際はそんなにやってる事はいい男じゃない様な気もするが、そこはいい男設定の伊達眼鏡をかけてみればいいさ
部分部分だけを見たらよい男かもしれない
ラモンとロドリーゴの決闘をいとも簡単に止めたりしてるしな

でも、それよりも今回はイザベラとマルガリータが可愛くて可愛くてしょうがなかった
宝塚って男役が格好良くみえる舞台が多いけど、これはこの二人が一番輝いていると思ってしまったよ

うめちゃんって今まで私の中でお転婆天使的なイメージが凄く強かったんだけど、普通に綺麗なお姉さんも出来るんだね
お姉さまって言って、慕いたい様な女性にイザベラがなってて美人だった
外見も勿論綺麗だし、性格も大人な女だよね

逆にマルガリータは凄く可愛い女性
若干、和音さんがお洋服に着られている感じがあったけどそこも含めて可愛かった。ああいうお洋服は難しいだろうなって思った。
守ってあげたい女の子
でも、守らなくてもきちんと生きていける女性。
だって、恋人をずっと待ってるんだよ。
何があっても信じてるって言うんだよ、健気だ。
そして、誰よりも大人だ。

待ってるだけって辛いと思うよ。
ただ、その人だけを信じて生きていく。
今の遠距離恋愛と違って、相手は軍に入ってて気軽に会いになんかいけない
電話もない
そんな中、彼が帰ってくるのをずっとただ待ってるんだよ
いつ帰ってくるかもわからない中、待ってるんだよ
そりゃあ、お手紙とかはもしかしたら書いてるやもしれないけど(私はフェルナルドは手紙も書いてない様な気がするけど)それでも、そんな中年単位でずっと待ってるんだよ
凄いよね、マルガリータ
この世に男がフェルナルドしかいないっていうなら仕方がないけど、そうじゃないんだよ
年頃の女性が年単位で男を待ってるんだよ
女ってさ、花盛りな時期があるじゃない?
それをフェルナルドのためにずっとずっと待ってるのよ
聖女様だよね

しかも、この人のおじい様鬼だよね
マルガリータの祖父にあたるレオン将軍@美郷真也は婚約者であるフェルナルドに「何、私の孫だ。もう少し待たせておいたら良い」って言い放つのよ。
大儀の為なら何してもいいんですか!?(笑)
いや、昔の男の人ってそういう物かもしれないけどさ。
特に軍人なんてそういう物かもしれないけどさ。
でも、孫の恋心を爺ちゃんが弄んじゃいけないよ。
近くにいなくて、悲しい想いをするのも悲しいよ、確かに。
あの人は何してるんだろう?
今何処にいるんだろう?
そう想いながら信じて待ってるのだって辛いと思うよ。
レオン将軍だって、マルガリータの事をフェルナルドに聞かれて「辛そうだった、だが何とか耐えている」って言ってるんだもん。
マルガリータにとってフェルナルドとの別れは凄く辛かったんだろうさ
でも、それ以上に私ならいきなり帰ってきてやっと会えたと喜んでいるのに、その恋人が豹変して夜の街で女遊びされた方が何十倍もショックだよ
以前と性格が変化してて煌びやかになってて、ちっとも声をかけてくれない
それどころか夜遊びを始めてしまうんだよ
そういう噂をたてようとしてるんだから勿論、マルガリータの耳にも入ってしまってるよね
普通なら、そんな男「私、彼を信じるって決めたんです」なんて信じてあげられないと思う
それを「私の娘だ。もう少し辛抱させておけ」って酷っ!
レオン将軍の孫なんでしょう?
フェルナルドと一緒に説明してあげればいいじゃない
レオン将軍からしたら、女は口の軽い生き物と思ったのかしら?
それにしちゃあ、フェルナルドだって軽率だし、この話結構いろんな場所から外に漏れてると思うんだけど
フェルナルドを信用した時点でもうダメなんじゃないか、レオン将軍よ。

そんなこんなで私はマルガリータ可哀想って思ったよ。
始めはただの当て馬キャラで、他の男役さんとできちゃったりするのかなって思ったんだけど、純粋にマルガリータが可愛い役だって気付いたら何だか可哀想でたまらんかった。

この男不誠実ですよ!
マルガリータがこんなに耐えているのに、他の女と全身全霊で愛し合ってますよとね

でも、それでもマルガリータは純粋にフェルナルドを「愛している、大好きだ」って叫ぶ事の許される女性なんだよね
フェルナルドが怪我をした時に、マルガリータは臆する事なく誰よりも早く屋敷に駆けつけてフェルナルドを心配した

この作品のヒロインであるイザベラは真実にフェルナルドに愛されている女性だけれども、想いを秘めていなければいけない
フェルナルドはマルガリータの婚約者で貴族だ
自分はただの平民でふさわしい女ではない
そういう事だよね?
あの作品じゃあ、自由恋愛しても全然OKそうだったけど本当は貴族と平民の間に凄い格差がある社会なのよね?
「平民?汚らわしい。平民に何が出来る」ぐらいの世界観なのよね、たぶん。
全くそのあたりが描かれてなかったけどな。

「イザベラが好きなら不誠実な事しないで、マルガリータにきちんと話をするべきじゃないの?」って思うけど、格差社会で貴族として生きていくためには貴族として結婚しなきゃいけない
フェルナルドにとって貴族として生きていくというのが誇りなのだとしたらイザベラに惹かれるのは誇りを地に落とす事なんだぐらい書いて欲しかったな
父親を殺された事に復讐に燃えてるんだから、家が俺が守っていくんだ父のかわりに。
それぐらいの熱意が欲しかった。

でも、イザベラがあまりに悲痛に、マルガリータが簡単にフェルナルドを心配して家に入っていったのに自分はあそこには行けないと泣き嘆いてるのを見て力押しに負けたけどね
可哀想だと思った、そして何ていい女なんだとも思った
自分の力でシャンとイザベラは立っていた
普通は悔しくて悲しくてたまらないと思うけど、立場を重んじた
フェルナルドのために。

二人共、フェルナルドを愛しているからフェルナルドのために耐え抜いている
そうさせる男がフェルナルドなんだろうな
ようやく宙組公演「バレンシアの熱い花」を見て参りました。
お披露目&役代わり公演らしいのですが、もう新人公演も終わりようやくの観劇だったので、ラモン・カルドス@北翔海莉、ロドリーゴ・グラナドス@蘭寿とむになっておりました。
初見でこちらだったのですが、持ち味にあっててなかなか良かったのではないかなと思いました。
機会があったら、逆も見てみたいんだけれども果たしてもう1度行けるかな。

私よりも先に宝塚にはまった友人が初日に「バレンシアの熱い花」を観劇してきていて「脚本が悪い」みたいな事を言っていたので、あんまり期待せず行ってきたのですが結構私は楽しめました
期待しなかったから楽しめたのか、ストーリー的には好きな部類の話だったから楽しめたのかは微妙な所ですがキャラクターが皆格好良かったです。

ストーリーはあってない様なストーリーに思えたけれども、普通に主要メンバーのファンであれば「格好良いわ、ご贔屓」と楽しめる程度には皆格好良かったです。
何ていうかキャラ萌えをメインにしたストーリーなのかなと。

「バレンシアの熱い花」は何だかRPGゲームのお話みたいでした。
私ね、このストーリー凄い「幻想水滸伝2」ってゲームを思い出すのよ。
私はこのゲームが中学当時凄い好きでPS買って初めてプレイしたゲームで初めてRPGの面白さに没頭したゲームだった
よく出来たゲームでキャラクターがいっぱいでてきて魅力的だし、ミニゲームなんかにも力いれてるし、絵も綺麗だし、戦闘も難しくないし、面白かったんだけれども主人公が何故軍師に操り人形の様にされて何もわからないままにリーダーとして戦うのか、何故それを年長者のさらに強い者達まで何も言わずに簡単に認めるのかさっぱりわからなかった。
2だけじゃなくて、3とか4とかも結構そのあたりがあやふやだった様に思えるのよね
ただ、私の頭が悪くて大志がきちんとわからなかっただけかもしれないけれども、利用されてるだけじゃないのとか思った覚えがあるのよね

まあ、戦争なんてそんなにたいした理由はいらないと思うし民衆の怒りが爆発した時に戦争になるものだけれども、この「バレンシアの熱い花」は説明が非常に足りない気がする
民衆に理由はいらないと思う
そして、主人公も復讐に燃えた人だからそれに理由はいらないと思う
でも、復讐に燃えさせるならお父さんが死んだシーンをいれたりして父親がどう卑劣に許せない様に陥れられたのかをわかる様にした方が主人公であるフェルナンド・デルバレス@大和悠河に感情移入出来る様な気もするけど。
そして、ルカノール公爵@悠未ひろを限りなく黒に近いグレーな悪役として登場させとく
父親は彼に殺された、そう思わせるだけの何かがあると更に良いと思う
何だか薄っぺらいのよね、フェルナルドの言葉が。
でも、ただ復讐のためだけに生きている男だっていうならそれはそれで説明がつく様な気がする

でも、軍師にあたるレオン将軍@美郷真也に関しては別だと思うのよね
作戦たてた将軍が空っぽだったら、作戦は成り立たないと思うのよ
何故、舞台で主人公であるフェルナルドが頭も良い軍師兼リーダーでないのかはもう1つわからないけれども、大きな力が欲しかったという意味でレオン将軍が見方につくのはわからないでもないかもしれない
それでも、何故フェルナンドは「お前は敵の目を欺くために貴族でキラキラしとけばいい」とだけ言われてそれに従うんだろう
「その後の説明は?」って思いませんでした
それで、その後どうするんだ!それで終わったらただの阿呆貴族になってしまうよ
いくら復讐に燃えてるからってそこまで盲目にはなってないだろう・・・・?
しかも、その作戦はたぶん2年3年係りでやらないと上手くいかないと思う
一番初めの時点でレオン将軍が疑われていたらもうダメだ(笑)

レオン将軍、何故そんな不思議な作戦を!?

しかも、あの何だか三人で面白可笑しく敵をバンバン倒してる不思議な格好は誰の引き金ですか?
あれは、レオン将軍がやれって言ってやったの?
あんな事してしまったら、夜にいくら遊び歩いてきらびやかなお洋服着ていろんな人を騙くらかそうとしてても無意味じゃない?
レオン将軍が引き金じゃなかったら、我慢出来なくて自分達で先走っちゃったの?
それならそれで格好悪いうえに、レオン将軍止めなきゃいけなくない?
そんで、そこまで考えたうえでの結論、何故疑われてるフェルナンドをリスクを犯してまで味方に引き入れたの?
そこも全く語られていない

と、何だか不思議で無意味な作戦がいっぱいな気がするのよね
あれじゃあ、軍師が軍師として機能してないじゃないのよ!

でも、何だか訳がわからなかったけど楽しめた
一つ一つのイベント自体は結構好きだったからってのが一番大きな理由かな?
決闘シーンにしろ、愛を歌うシーンにしろ、闇討ちにしろ、祭りにしろ、慟哭にしろ一つ一つは結構楽しんだんだけど繋げたらばらばらだっていうやつなのかしら?
ゲームになら、結構ありがちだからこういうのに私なれているのやもな。
あとは、ジェンヌさんの力押しが勝ったんだと思う。
皆、やってる事は結構不思議だったのに魅力的だった

あえて、私がそれでも「そりゃあないだろう」ってこの舞台に突っ込むとしたら最後だ
ロドリーゴの恋人シルヴィア@美羽あさひは本当に死んだのよね?
イサベラ@陽月華と同じ意味じゃないわよね?
自分から一生会えないという形で去っていったって意味じゃないよね?

辱められて復讐をするためだけに生きながらえた女が、自分を許せずに最後に死んでしまうのと、寄り添えないから別れを言いにきた女とでは全く意味が違うんじゃないですかね。。。

あれはない方が正直良かったな。
正しい意味でイサベラが本当に死んでしまったのならこの終わり方でもいいけれども・・・違うよな。
最後をバットエンドにした理由が私にはわからなかった

私が見た回はもう七帆ひかる君が休演されてました
どうやら好演だったので、非常に残念です
私、しかし彼女のお顔がもう1つ見分けられなくて前回の「竜馬伝」の時彼女が何の役をしているのか途中までわからなかったんですよ、ごめんなさい。
なので、休演を知らずに何の前知識もなく観劇していたものだから「いない!いない!何で?またなの?」と一人でプチパニックを起こしておりました
その後急いで、パンフを見たらドン・ファン・カルデロと書いていて「あれ?ちぎちゃんだったよな」とまた一人でプチパニックを起していました
だって、いくら何でもえりたんとちぎちゃん間違ってたらねぇ
ちぎちゃんも非常に頑張って体当たりでカルデロをしておりました
代役だって気付かなかったのだから、立派なものだったと思います(もともと私は鈍いですが)

えりたんには焦らずゆっくり休養して欲しいけれども、えりたんのカルデロも見たいなっていうのが今の心理状態です
大変だな、ジェンヌさんって。
頑張って欲しいです。
私、「ママ何処なの?聞こえてるの?」っていうお歌大好きなんですよ。
可愛いよね。
東宝のエリザベートを初観劇して一番初めに覚えたいって思ったお歌がこれでした。
東宝は本当に子供を使ってるので、音程は危うい部分があるんだけど声は子供でソプラノボイスが可愛かったのよ

だから、宝塚での子供ルドルフって結構興味があったんですよ
皆18歳以上のお姉さんが子供になりきって歌うのが、どうなのかなとか思ったんですけどよく考えたらあれ以上にどぎついものって結構やってるので特別に「酷い!!」とは思わず抵抗なく受け止められました
ただ、やっぱり子供ではないなって思っちゃいますけどね
純粋さは当たり前ですけど、本当の子供が一番でますよね

ただ、宝塚の子供ルドルフは儚いですよね
実際の子供は儚いというのは演じにくい部分なのかなと思いました
雪組の子供ルドルフ@冴輝ちはやは本当に初めてこの方を私は知りました
全くこのジェンヌさんの情報なしで見たのですが、ちょっと思ってしまったのは・・・恰幅がいいな・・・すいません。
上手なんですよ、歌も儚くて演技も良いと思うんですけど、もうほんの少しだけ痩せて欲しいなとか思ってしまいました
演技は凄い好きでしたよ
1回目に観劇した時に「昨日も猫を殺した」と歌った際にトートが離れて行こうとしてそれに気付き凄い心細そうな嫌われたかな?って不安になった様な顔をした所とかは凄く上手だなって思えました
可愛い男の子だなって思った
儚い少年
愛に飢えているから、他人の感情に機敏に反応するんだとしたら子供ルドルフって可哀想だなって思えたもの

そこからルドルフに成長するんだけどルドルフ@凰稀かなめは本当に格好良い青年に成長したね
3度観劇して、一番歌の成長を感じたのは私は彼女だ
初観劇の時よりも声が前に前にでていて頑張ってるんだなって思えた
ただ、好みでは私的にはなかった

ルドルフっていう役は私はどうしたって大空祐飛さんが好きなので、この方以上に愛してるっていうルドルフはでないと思うのよ
その点、申し訳ないんだけど。。。

何ていうか儚さ過ぎるんじゃないかなって思えてしまった
ルドルフって死んだ時30歳ぐらいよね?
何でそんなに「青少年?」って思えてしまってね
儚い役だとは思うけど、成長はしていて欲しいなと思えてしまった
ルドルフ、フランツに咎められた時に「ああああ」ってか細く泣いてたのよ
可愛いんだけど、そこは耐えろよと思えてしまってね

ルドルフはエリザベートと「鏡」だというけど、絶対違うだろうと思えてしまうしね
ルドルフは本当に感受性の強い儚い人間だと思うけど、エリザベートは結構強いと思うのよね
ルドルフは本当にたぶん、一人では立てないぐらい儚い弱い人だと思うけど、お母さんは「一人で立って生きていきたい」そう望む人だしな
それが全面に前にでてるから二人がはっきり違うんじゃないかと思えて微妙だった

そして、もう1つ分が悪かったのはかなめ君体が大きくて立派じゃないですか?
それが綺麗な小さなエリザベートに縋るのって、結構微妙。。。
今回のエリザベートって母って感じが全くしないから余計にだろうけど、ルドルフが儚くて弱すぎる男に見えてしまったよ

でも、凄い成長は感じたのよ
1度目に観劇した時、「うわ、トートと歌うと厳しいな」って思えてしまった人だったのよ
たぶん、声の質のせいだったんだろうけど3度目の時は不協和音じゃ間違いなくなくなっていた
声も前にでてて良かった

いいなって思ったのは黒天使達に本当に踊らされているんだっていう感じが凄くでてていいなって思えた
あれって結構「自ら踊ってるの?」って思える場面なのにかなめ君のルドルフは間違いなく踊らされてた
あがなっているんだっていう必死さが伝わってきて良かった

雪組のルドルフは本当に儚かったです
あれでは、確かに生きていけないんじゃないかなって思えた。
私、フランツ・ヨーゼフ@彩吹真央という役が好き
月組でがいちさんのフランツが凄く優しくてとろけそうで大好きだったんだけど、ゆみこさんのフランツも普通に良いね。
この世界観では一番安心する存在。

歌に関しても、ゾフィーとフランツは心配が何一つないよね。

メインのお二人が結構あわあわしてたりするから、余計にフランツは安心。
歌で安心するからか、それも含めてなのかゆみこさんのフランツに安心してしまう。
一番初め観劇した時はそうとも思わなかったんだけど、雪組バージョンでのフランツってさ、正統派男役で格好良いよね
何があっても揺らがない存在に見えてさ、トートなんかより生きていて血が通ってて熱心にあそこまで思ってくれる凄い良い男だよ
何より価値観がたぶん古い人間ではあるだろうけど普通だ

ただ、私は月組のがいちさんのフランツのイメージが強いからか甘くはないよね
がいちさんのフランツはそりゃあもう声がとろける程優しいフランツだった
エリザベートをひたすら愛している
あれだけ、愛してたらそりゃあエリザベートに最終通告渡された時に絶対エリザベートを選ぶだろうさって思える程の愛だった

でも、ゆみこさんのフランツはあそこまでピンク色のオーラがでてない
ゆみこさんのフランツはゾフィー@未来優希の間違いなく子供だと思うよ
フランツってさ、演じる人によってへたれになっちゃう役だと思うのよ
1場面しかお仕事の場面がでなくて、あとはエリザベートの言い分を聞いてやらず母親の見方につき、最終的には浮気までするヘタレ男
そんな男をゆみこさんのフランツは硬質な固い男としてきちんと演じていた
ゆみこさんのフランツは間違いなくきちんとお仕事してると思うのよ
そして、ゾフィーと同じ考え方を何処かしてる人なんだと思うのよ
だって、生まれた場所だもん
そうやって、ずっと生きてきたんだもん
そういう習慣しか知らないし、身についていて当然なのよ
だからこそ、エリザベートに最終通告を渡されてそれを全て呑むと言った時に愛の深さが伝わるんだなと思いました

フランツにとっては、それはお姑さんを捨ててエリザベートにつくっていう意味よりも、今まで生まれてきてからずっとそうだと信じてきた習慣を捨ててでもエリザベートを選ぶって事なのよね

ゆみこさんのフランツってマザコンというより、はまこさんのゾフィーが結構正しく見えるせいか、宮廷においての仕来りを重んじてるのかなって思える
だからこそ、エリザベートにも「母は正しい」っていうんじゃないかなと
そういう事しかだって、教えて貰ってないから
それが宮廷においての仕来りだから。

きちんと自立した男に見えるフランツは非常に格好良かった。

だからこそ、となみちゃんエリザベートをもうちょっと頑張って!
まだ、東京があるので期待してます
そんなフランツが愛する女性なのよ。
後半の役作りは、それでもいいので前半のシシィの演じ方をもう少しだけ変えて欲しいなとか思ってしまいます
可愛いんだけどね

フランツといえば、私ルドルフが死んでルドルフの棺おけを見ているフランツが好き。
手がね震えてるの。
泣かないんだけど、凄い手が震えてるの
ああ、この人もルドルフを愛していたんだなって思えて安心するの
フランツが見てたのはエリザベートだけじゃないよ
ルドルフも凄く大事だったんだよって思えてね
フランツはルドルフを追い詰めてしまった人。だからこそ、悔しいって気持ちもきちんとある様に思える。
自分の言い方一つでもしかしたら息子を救えたのかもしれない
きっと、考え方は変えられなかったと思うし、あんな厳しい事を言ったけど、軽蔑したという言葉とは裏腹に息子としては愛してたんだろうなって思う
「軽蔑した」→嫌いになったでは決してないんだろうね

手がふるふると震えてたのにエリザベートを見た瞬間、フランツはエリザベートを心配する
強い人だなって感じた

私、今までのフランツってこの場面が終わってエリザベートに求愛するのは、二人のせいで息子が死んだのに「恥を知りなさいよ」って思う部分があったんだけど、ゆみこさんおフランツには違う感想を抱いた
今までのフランツは純粋に愛を信じて息子はが死んでも何処までもエリザベートに愛を求めてるのかと思ったんだけど
ゆみこさんのフランツは勿論それもあるんだろうけど、あんなエリザベートを見たから放っておけなかったんじゃないかなって思えた
今にも折れてしまいそうなエリザベートを見てしまったから無理にでも自分の所に連れ戻して優しくしてあげたかったんじゃないかなって思えたのよ
それがルドルフを殺してしまった罪滅ぼしでもあったんじゃないかなと。

フランツもいっぱい傷ついてるんだろうなって思えて、そこが格好良かったです。

純粋に一番良い男だと思うよフランツ・ヨーゼフ。
歌もね、凄い耳に優しくて安心するんだけど何処か硬質で古い王族をきちんと意識した歌に思えた。

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