ネタバレ注意。

音月桂さんって演出家に愛されてるイメージがある。
いや、私も大好きですけど彼女。

この作品を見てて思った事は絶対谷先生の中でベルナルド@音月桂の比重は高いよねー。
思い入れがあるキャラというかそんな感じがする

ぶっちゃけ、一番好きなキャラはベルナルドなんじゃないかとさえ私は思ってる

ちなみに、私はメンドーサ大佐@彩吹真央が一番好きだけどね

でも、メンドーサよりもきちんと話が綿密に作りこまれてて美味しい所をとっているのはベルナルドだと思う
下手したらドン・ディエゴ@水夏希よりも美味しいと思うもの

過去が一番綿密に作られてて、日本人が大好きな薄倖の美少年
心が優しくて穏やかで、でも何処か不思議な魅力を持つ男
そして、話のおおまかな部分を聞いてたら、「ああ、この人死ぬんだろうな」って思う役でもある

「彼が声を発する時~」のくだりから絶対お亡くなりになるんだろうなってくだりだよね
で、「あなたの子供が~」って部分もまた泣かせようとしてるだろうって感じのくだりよね

谷先生が一番何を主軸に書こうとしたかは私には掴めない
だって、メンドーサとベルナルドが最後手を握り合ってるのとか、あんまりよく理解できないし
メンドーサはともかく、ベルナルドが死んでるのにゾロ意外と無関心に最後彼女と幸せそうだし
恋愛がメインなのか、民族抗争がメインなのかアクションなのかちと私はつかめてないんだけど、ベルナルドを死なせる事に比重置いてたのは間違いないと思うのよね

だから、彼が喋れない理由を説明した
そして、彼が言葉を話すであろう事がどれだけ深刻な事かも説明した
それが最終的に大きく花開くために

ぶっちゃけ、メンドーサが死ぬ瞬間涙した人はあんあmりいないと思うけど、ベルナルドが言葉を話し「ごめんなさい、お母さん」と混乱してぐっちゃぐっちゃになって押しつぶされそうになってる瞬間にほろっとした人は多いと思うのよね

二人とも同じような目にあい、同じ時を過ごし、同じようになくなっていくのにね。
片方は慈愛で片方は憎しみ。
ただ、でもそれならもっとメンドーサはひととかいっぱい殺しててもいいと思うんだけど、とくにインディアン
ベルナルドの事はきちんと説明されているのに、メンドーサにフラグがないのは可愛そうだなとか思ってしまいましたよ

最後を許しにするなら尚更2人の人生を似せて非なるものにしたらいいのになー。

ベルナルドがきちんと出来上がっているキャラだけに残念。

でも、難しい役だろうね
ふとした瞬間であろうと声をあらげちゃいけない
戦闘場面であっても、声だしちゃいけないし、例え舞台上で何がおころうと彼だけは喋っちゃいけないから
そして、懐の大きな優しい人間でないといけないっていうのもね
最後錯乱する瞬間も、何ていうかそれまでの穏やかさから完全に逸脱してそこを見せ場にしないといけないしね
心の中に封印した思いがことばと共に最後全部でてくる
誰よりも優しかった彼が、誰よりも苦しまなきゃいけなくなる
話す事が禁忌な彼
言葉を発した瞬間、言葉が彼の口から次から次へと溢れ出す
お母さんとの約束
それを守る事で彼の理性は保たれていた
危うい理性だよねー。

穏やかな顔をくずして泣きそうな顔のきむちゃんが可愛かった

演技も勿論上手なんだけど、その丹精な顔立ちがまた薄倖の美少年に見せてくれる所が音月さんの魅力なんだろうね
外見的には太陽のように眩しくて可愛くて正統派な男役に見えるけど、心の中にダークさが見える部分がまた演出家の先生のハートをくすぶるのあkなとか思いましたよ
可愛い弟役も出来るし、でも案外黒いものも持っているって強いよな
おまけに綺麗なのよねー。
そこがまた、きむちゃんの万能さなんだろうね。

活躍をさらに期待してしまいます。

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