という事で珍しく梅田芸術劇場まで足を運んで宝塚見に行ってきました。
今年は何と2回も梅田芸術劇場に来ましたよ。
普段は座席が高いから行かないんですけど、荻田先生だし月組だしという理由で当日行ってチケットが何とかなったら見ようと軽い気持ちで行きました。
見れなかったら梅田ならお買い物したらいいしね。
見てもお買い物に後から行こうって考えてたら甘かった。

見れました。
チケット買おうとしたら、親切にも知らない方が「あっちの方の方が良い席よ」と教えて下さりなかなか良い席で確かに見れました
ドセンターだったよ。
ハリラバもドセンターだったし、今回はドセンターに縁があるのかしら?

でも、凄い疲れました。
荻田先生にしたら薄いって聞いてたので気楽に見に行ったんですけど、情報量に負けたのか凄い疲れた。
私、お芝居にこんなに疲れたって思った事ないんじゃないかっていうぐらい精神的な疲労を感じました。
何ていうか勉強しすぎてもう頭がヘロヘロみたいな。(大学生なのにいかにいつも勉強してない事がわかるお話だ)

でも、正直言って私は荻田先生の感性にはついていけてないと思う。
何ていうかこの公演って感性があった人だけが楽しめるお話だよね。
どんな作品でもそういう所はあると思うけど、何ていうかどっちかっていうと芸術分野。
音楽とか絵とかって「すばらしい!」ってわかる人にしかわからない。そんな感じ。
しかも、凄く抽象画だと思う。
見る人によっては涙する程素晴らしいと思えるものも、感性が全くあわない人にはただの紙切れみたいな感じ。
いつもはもうちょっと、抽象画をわかる様に荻田先生自身が説明してくれてたり、色づけが美しかったりするんだけど今回はそういうの一切しないんだね。
したら、それはもう作品としてダメになりそうだから仕方がないかもしれないけれども。

だから、しんどかったー。

何か倫理と世界史の勉強し続けてる気がした。
んで、途中ちょっと眠かった。
隣のおばちゃんはずーっと寝てた。
7000円もする高い椅子でひたすら寝続けたおばちゃんの気持ちもちょっとわかる。
面白いかと聞かれたら申し訳ないけど私は「No」な気がする
高尚すぎて理解出来てないと思うから。

私は何ていうかたかだか数行でも歴史に名前が残るって名誉な事だと思うけど、そのたかだか数行に名前が残るだけじゃ気がすまない、私達が信じている歴史から逃れようとする男アレックス@瀬奈じゅん
私達から見たらアレックスがインドで亡くなるのはもう決定付けられた事なんだけど、その運命から逃れようと戦っている人なのよね
だから、ひたすらに前進する
前進する事で自分の運命から逃れ自分という存在を誇示しようとするって事なのかな?
ひたすらひたすらもがき続ける男アレックス
まあ、それが生きるって事やもしれないけどね

何ていうかアレックスは無感情だよね。
不機嫌だって聞いてたんだけど、不機嫌っていうよりは表情がない。
能面みたいだった。
真っ白なのに、何色にも染まらない男。
それもまた選択肢の一つなのかな?
色に染まって生きるのも選択肢の一つだけど、それをし損ねたのかなーとか思った。
真っ白っていう色はもう染まってしまったら元には戻らないから。
でも、真っ白なのは何色も好きじゃないからなのかなとも思わないでもない。
誰ともわかりあえないからずっと真っ白。
表情がない。

神々は何ていうか心の中の存在だよね?
あのお芝居ではアテナ@出雲綾もディオ@霧矢大夢もニケ@彩乃かなみも存在するけど本当は心の中にある存在だよね
でも、心の中にある存在は実体を持たないから何かする事は不可能。
不可能だけど、気持ちの持ちようで人間は強くなったり弱くなったり出来ると私は勝手に解釈してたんだけど違うのかな?

だから、宗教ってのは偉大なんだよね。
日本人は無宗教が多いからあんまりピンとこないけど、宗教で戦がおきたりするんだから思い込みってのは偉大だと思う
私達は偶像をどれだけでもおがめるんだもんな。
信じない人にとっちゃ、そんなのただの妄想でしかないけど。
でも、いると信じたらそれは心の中で色づく。
それが何よりも強い時もある。
夢とかってそうだよね、心の中にあるもので決してそれ自体は何かをしたあげる事は出来ないけどそれが原動力となって人間は強くなれたりする。
それがあるから有名になれたりするのよね。
力の源っていうか、それは実際世の中に生きてるものじゃないから夢見ている時点ではただの妄想で、でも本人にとっては生きる希望だったりする。
そして、それは分かち合えるものだったりする。
そういう事だよね?

神様っていうのはそういう存在なんだろうな。
一人じゃ動く事すら不可能なの。
実在しないから実際は凄く弱い存在なの。
でも、キリスト教とか考えたら凄いよね。
キリスト教においては神は存在する。
しないと思ってる人には「はぁ?」だけど、信仰している人にとってはそれは凄く大事なもの。
その神様は世界中で信仰されてる。
でも、誰も見た事はない。
見た事ないけど、認知力は凄い
それが神よね
で、神の望みはそういう事よね
いろんな人に信仰されたい
戦でも旅でもいいけど、人は動く事でその文化を他の人に伝える
だから、神様もまたいろんな人に伝わっていく

だから、神様にとってアレックスは必要な存在。
アレックスは自分達を伝えてくれるんだから、でも自分達を信仰させる事で神様達は逆にアレックスに力を与える
自分達を信じる事で、アレックスは強くなれる。
そういう物よね?信じる力って。

だから、神のためにって爆弾体にしかけて死ねる人がいる。
普通なら怖いけど、これって信じる力の強さだよね。
正しいとは私にはいえないけど。

じゃあ、アレックスが神を信じてたかといわれるとそこは答えがでてないんだけど、人間によりは心を開いてるよね?
そう思う。

だからこそ、私は最後がわからない
何でニケは人間になれるの?
実像をもてるの?
神様は心の中の存在であって、実像は持てないと思うんだけど

あれは妄想?
アレックスが心の中で作り上げた最後の夢?
ニケは最後までアレックスについていくと言っていた。
アレックスは最終的にディオの手に落ちてるのよね?
じゃあ、アレックスにとっての夢なのかしら?ニケがずっとそばにいるっていう・・・幸せな夢。

うーん、理解できてないよー!難しいよ!
とりあえず思いついた事だけ書いて今日は終わり。
私は抽象的な世界には向いてないなー。

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