春野寿美礼のさよなら公演である「アデュー・マルセイユ」を観劇してきました
何の下調べもせずに何か考えず見てきたんですが、まあまあ面白かったです。
てっきり、小池先生の作品なのでどーんとアニメっぽいのりのりの曲で悪役がでてくるのかと思ってたんですが、そんな事なかったです。
破綻ないストーリーなんじゃないかなと私は思いました
ただ、たまに間延びしてたりはしますが、まあまあ当たり作品だと思う

何より今回ジェンヌさんの持ち味と役があっている気がしました

春野寿美礼の孤独な役って私の中では絶品な気がします
いいよね、孤独な主演さん(実際は孤独ではないでしょうが)
まあ、細かな矛盾は置いておいてシモン@真飛聖やマリアンヌ@桜乃彩音に一番愛して欲しいのに、彼達を守りたいのにすれ違って行って一人ぼっちになっている姿が私的に凄く美味しかったです
おささんって孤独に震える姿が何だか板についてますよね
それで唄を歌われると私は完全におささんの世界にトリップしてしまう気がします
何も考える事が出来ない、ジェラールの感情だけの世界
たった一人ぼっちになってしまう悲しさ、寂しさ。
それを全て埋葬して、一人で立ち上がろうとする姿が美しいなって思います

春野さんも絶品だけどシモンも、ああ真飛さんの役だなって思いますね
ゆう君は何処か能天気で、でも男っぽい役が似合うと思う
あんまり何だか繊細じゃない役(失礼です)
何でだろうね?
あんなに綺麗な人なのに、何だか繊細さはあんまり感じないんだよね
星組の男役さんって感じが未だに抜けないからかしら?
少女漫画の儚い男をさせるよりは、何処か男らしい逞しい男をさせる方がはまると思う
でも、悪い人じゃないんだよね。あの人みたいな役。
シモンもそういう役だよね。
登場した瞬間は悪い人に見えたのに最終的には凄く良い人になってしまっている。
でも、まあそれでいいのかなと思った。
皆が皆重々しかったら、救いがないからこのお話でいうとギャグ担当というか必要以上に話を重くしない担当さんなのかなと。

で、モーリス@壮一帆もあてがきだよね?
能天気な悪役。
決して根っからの悪人になれない、でも何処か心の弱い人。
つまりは普通の人なんだけど、そう君ってこういうイメージだよね?
絶対最終的に「はっははは、そうさ。俺が全て仕組んだのさ」とはならないキャラだよね
何処となくいい人オーラをだしていて最終的には、だまされてるじゃんという役周り。
可哀想だけど人生において貧乏くじひく人の役が多いよね、そしてそれが似合っちゃう不思議な男役さんだよね
モーリスは同情する部分もある可哀想な人なんだけど、最初が何だか格好良いだけに勿体無い気もする役だよな。
決して何だか格好良い役じゃないのよね、そうさん。
そこが美点でもあるけれども。

私は今回結構ジェラールとシモンの仲の良さが可愛いなって思いましたよ
女の人の友達って結婚したり、就職したりしちゃうと縁がきれちゃったりするけど男の人の友達ってずっと続いたりしますよね。
いや、そういう話ではないんだけどね。
子供の頃に共有した時間って結構大きかったりするよね
離れてても、全然会わなくても会えばすぐに昔に戻れる友達
ジェラールとシモンもそうなのかなって思うと何だか可愛いなと。
鉄砲持ってえらそうにしているシモンがジェラールに会ってただの悪ガキに戻っている姿を見て、大事な友達なんだなと。
何だかその姿が可愛いから満足してしまった作品でした。

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