今日の日記は完全なるネタバレです。嫌な方は読まないで下さい。

マジシャンの憂鬱って、国家規模にしなきゃいけない話なのかな?
「いきなり、何を言ってるんだ!」と言われそうだけど、いつも思ってしまうんですよね
シャンドールがとある金持ちの確執に巻き込まれちゃうだけの話にすればいいのにと。

それこそ億万長者の家の人でいっぱい召使を抱え込んでる男とその妻の話にすればいいのにと。
あんな大きな話にしなくても、それなら小さく面白くまとまるんじゃないかなと。
国相手に喧嘩売るよりはそっちの方が簡単じゃないですか?
「相手は全員消す気だ」とか国王がいるのに、そんなの簡単に出来ないじゃないとかいつも思ってしまうんですよね。
国家の人間が皆して死んでしまったら、国民や臣下は流石に不審に思うと思うから、それじゃあ犯人も自滅してしまうじゃないですかね?
軍が絡んでいたとしても、全面戦争が出来てどちらが勝つかわからないぐらいなのならそんなたいそれた事しないんじゃあ?っていつも思うんですよね
大規模な話にするから粗が目立つんであって、それこそ確執に巻き込まれる話なら全員消されてもおかしくないって思うんですよね
別に地位はあってもいいけど、それをわざわざ国王にする必要はないと思うんですよね

ある日、シャンドールはボルディジャールという男の召使であるヴェロニカという女につけられていた
シャンドールがヴェロニカに「依頼なら後日」と告げると女達はなりふりかまわずシャンドールをボルディジャールのお屋敷につれてきてしまう
シャンドールはボルディジャールのお願いを断ろうとするが、あまりに必死なボルディジャール、ヴェロニカ達を見てマレークの部屋を見てしまう
そこでヴェロニカ達の事情を知り無碍には出来ず軽、はずみにボルディジャールの依頼を受けてしまうシャンドール
単なる車の事故じゃないかと事を簡単に考えて、仲間達と共にマレークの事故現場に来るといきなり射撃されてしまう
シャンドールの噂を知って怯えた犯人達がシャンドールを殺してしまおうと考えたのだ
そうすれば、マレークがまだ生きている事を知られずにすむ
犯人達はボルディジャールが国家に忌々しく意見できる立場なのを鬱陶しいと思っていた
それにあの美しくよく出来た妻のマレークをボルディジャールが手にいれた事をさらに忌々しく思っていた
よし、マレークをボルディジャールから奪ってしまえ
そう思って、あの車の事故を仕掛けてマレークを犯人達は誘拐した
マレークを手にいれ、すみれコードにひっかかる様な事を楽しむ犯人達だが、そんな事にも飽き、何処かしら情があるので殺すわけにもいかず墓守にマレークを預ける
ひどい目にあい、記憶をなくしてしまっているマレーク
このまま永遠に墓守のもとにマレークを置いてさえいれば、「もう、この事には気付かれないね」と思っていた犯人はシャンドールの出現に慌てふためく
そして、気付かれないうちにシャンドールを殺してしまおうと考える

国家じゃなくて一人の人間を巡った物語にすれば結構きちんとまとまるんじゃあって思ってしまうんですよね

というか、マレークという美しい奥方が欲しかったから犯人達は事を仕掛けたって事にした方が話がまとまったんじゃないかなと。
だって、人質とかありえないでしょう?
どうやって犯人は何かを要求するのよ?
人質なら、始めからマレークが生きている事を示唆してテロとして要求した方がいいと思うのよ
マレークをボルディジャールが死んだと思い込ませる理由が見つからないじゃない
そんな面倒な事するなら、自分に有利な要求を「マレークの命とひきかえに」とテロと偽ってしてしまえば良いと思うんですよね

軍単位で動くならシャンドールを誘拐する場面とかもうちょっとましな行動をとると思うんですよ、でも犯人が単体で動いてて墓守を脅す事ぐらいしか出来ない立場の人間ぐらいなら馬鹿な行動を起してもおかしくないかなと。

数人の人間がボルディジャールを気にいらないがために仕掛けた事だというならば話の筋は通りそうかなって思います

だから、いつも「何でこんなに話を大きくしたんだろう?」って思うんですよね
パーティーで犯人をあぶりだすのも、別にボルディジャールが大規模なパーティーをして客人を呼び出し、監禁したはずのシャンドールがでてきた事によって犯人が尻尾をだすとかでいいんじゃないかなって思うんですけどね。

いつも、「人質かな?」っていうのは勝手な想像にすぎないのでバルトーク達はマレークに気があってマレークを好き勝手したいがために生かせておいたんだって考えてます
で、邪魔になりだして墓守に預ける
痛々しい事、この上ないけどそうした方が話がまとまるかなと
でも、宝塚じゃあそれは無理かな?

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