「マジシャンの憂鬱」新人公演を観劇して参りました。
非常に若さを満喫した1日でした。

前回の月組新人公演に引き続き2回目です。
前回の月組新人公演主演も龍真咲&夢咲ねねだったので、それも2回目です。

が、前回はマギーがいたのでマギーの存在感をひしひしと感じてましたが、今回はまさきの独断場だね
美味しい所をまさきが全部持っていってた様に思えましたよ
何よりお歌が上手って強いよね
前回から更に磨きがかかった様に思えて、凄い聞いてて気持ちが良かった
唄に身を任せてしまっていました

本公演では龍真咲はレオーを演じていてとっても弟分的で可愛いんだけど、新人公演では普通に格好良い感じになっててびっくりしましたよ
あさこさんやゆうひ、えりさん、あひちゃんの前だと凄く若くて可愛らしい印象にうつるのに、新人公演の場ではしっかり男役が確立出来ている様に思えてね、何か不思議だった

あさこさんのシャンドールに比べるとまさきのシャンドールは自分勝手で幼い部分があるナルシストっぽい男に私はうつった
まさきがあさこさんより若いからそういう風になるのは当然だけど、あさこさんのまんまコピーじゃなくて私は好感が持てた
でも、毎回何をやってもまさきがナルシストに見えてしまうのは私の目にそういうフィルターがかかってるのかしら?
何か毎回自信たっぷりで、自分の事が好きな男に見えてしまう
自信のない男よりは全然良いと思うし、おどおどしてないから真ん中としてはぴったりだと思うけれども

特に街路での場面が妙に若い人だなって思えた
ヴェロニカ@夢咲ねねが懇願する場面が、本当に迷惑そうに拒絶するからヴェロニカが悪者っぽくなってしまっていた
あさこさんのシャンドールってフェミニストだったんだなって思いましたよ
フェミニストじゃなくて、もしかしたら人に気を使って生きてきている人なのかもしれないな
まさきのシャンドールは己に正直だ
「余計に嫌ですよ」っていう断り方が一刀両断で面白かった
「何でそんな面倒な事僕がしないといけないの?」って言ってるナルシストな男が見えた
建前と本音を使い分ける人っていうよりは、若くてただ本音をきちんと言う人って印象だね

もしかしたら、あさこさんのシャンドールはそれなりにギゼラやラースロ、ヤーノシュ、レオー、ジグモンドなんかと仲間意識があると思うけれども、まさきのシャンドールはコレクション趣味で5人を集めただけやもしれない
あんまり、必要とはしてないんだけれども養える俺様格好良いみたいなね
1に俺様、2に俺様なシャンドールが見えた
自分にまさきシャンドールは非常に正直だ

愛想をつかして欲しいと思っているのに、陛下に愛想をつかされず感謝さえされるシーンでは凄い嫌な顔してるしね
あんなに顔歪めちゃいかんだろう
あんだけ顔にでちゃったら、信頼における人物じゃなくなっちゃうよ
というか、マジックするのさえ危ういよ
新人公演のボルディジャール殿下@明日海りおはただ若いというのが感じられるからだませるかもしれないけど、本公演のきりやんのボルディジャールだったら間違いなく騙せてないと思う

でも、自分に正直だから恋愛の部分では愛を感じた気もした
二人共いっぱいいっぱいだったのか噛みあってない部分もあったけど、シャンドールなりに最後は愛を感じた
ただ、若いからやっぱり「俺様が一番」っていう愛な気もしないでもないけど、シャンドールなりにヴェロニカを愛してるんだなっていう一途さは伝わってきてジーンとした
青い愛を感じましたよ

宝塚は男役社会だから仕方がないのかもしれないけれども、まさきのシャンドールが「俺様一番」に感じるからヴェロニカは分が悪いよね
シャンドールが落ち着いてる大人な男だからヴェロニカは可愛らしくうつってるんだなって新人公演を見て感じた
シャンドールが年相応な男になるとヴェロニカは何だか身勝手な女になってしまう部分がある様に感じた

っていうかねねちゃんもいっぱいいっぱいよね、たぶん
何ていうか本当に柔らかさがないっていうか女性らしさがないっていうか、男らしかった
娘役がそこまでしていいの!?ってぐらい叫んでた
かなみんのヴェロニカってしっかりしてるし情熱的な女性だけれども、何処か凄く柔らかくて可愛らしい宝塚の娘役なんだけど、ねねちゃんのヴェロニカは女の子だった
宝塚の娘役っていうんじゃなくて普通に女の子だった
叫ぶ瞬間「ギャー」って感じだったしね
悲鳴っていう可愛い物っていう感じではなく喚くって感じに近いかもしれない

作品云々は置いておいて、新人公演ってだけを見るならもしかしたらまさきは「パリの空よりも高く」のが持ち味がはまってたかもしれない
年相応な感じがね
何が格好良いかわからないけど、何だか格好良くみえる男って難しいんだろうなって今回の公演を見てて思った
喜劇でありながら、落ち着きをださないといけない
この人は何かあるんだって思わせなければいけないって難しいね

前回に引き続き、まさきの挨拶は凄いぐだぐだだった
舞台に立ってると、真ん中向けな凄い人だなって思えるのに挨拶になると全てが抜けるんだろうね
まとまってなさが半端じゃなくて面白かった
途中「はい」しか言えなくなるしね
最後、どうにもならないからまとめましたって感じがあんなに生意気な男に見えるのに可愛らしくうつるよね
そこもまた、龍真咲の魅力だと思う。

前回より今回のが覚える事が多かったのかいっぱいいっぱい感がでてて、最後一番いい所で噛んでたりと可愛いなって思えました

でも、それでも龍真咲は真ん中にいるべき人物だと思うしまさきがいたから舞台が成立してたんじゃないかなってぐらい皆いっぱいいっぱいだった様に見えた
まさきの華は凄いなって思えた舞台でした

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